2004 06 20

06 20

今日、タワーレコードで再発されたニルヴァーナのDVDという
のが流れていてしばらく見入ってしまった。
カート・コバーンは生きていたほうがよかったと思う1人だ。

多分彼が生きていたらレニクラなんてホントにどーでもいい
存在になっていただろうし、ソニック・ユースも今ほど重鎮感は
なかっただろうし、レディオ・ヘッドは一歩進んで二歩下がる
みたいなことを繰り返す余裕はなかったはずだ。
もう少し言うとほとんどのロックバンド、ボーカリストの存在意義
を危うくするような高度な作曲能力とグルーヴに対する鋭敏な感性
が、ロックというジャンルを更新していたと思う。

特に再発リマスター盤の1曲目を聴くとそう思う。

コードとメロディの関係が高度に(シャレじゃないよん)洗練されて
いることは明らかだけど、彼が凄いのはギターとボーカルという、
バンドの中では非常にパフォーマティヴなパートにも関わらずグルーヴ
を完全にコントロールしているところだ。

ニルヴァーナのドラムとベースは非常に上手くない。
上手くないのを「味」とかいう文化圏に僕は属していないので
はっきり言うと、思いっきり下手クソな部類に入ると思う。
ニルヴァーナのグルーヴ、あの揺れと抑制はカート・コバーン
によって作られている。つまり全部彼がやっている、という
ことがこのDVDを見るとよく分かる。

僕は家でゆっくりDVDを見たりする時間が無いから買わなかった
けど、すごく印象に残りました。というかかなり感動しました。