2003 12 04

12 04

そういえば昨日の打ち上げマイちゃんは吉田松蔭が大好きで
山口で墓参り出来て良かったとかいう話をしてたらどこでどう
脱線したのか、切腹がどうとかいう話になって、しまいには
「俺が介錯してやるから安心して腹を切れ。とか言われたら
もうたまらないです」とか言い出したのは面白かった。
もちろん酔っぱらってます、みんな。

で、山口のホテルのチェックアウトは異常に緩くて(笑)、
10時チェックアウトになります。とか書いてあるんだけど
実際にホテルを出たのは11時半。まったくお咎めありませんでした。
すばらしい。

まだですか?とか不機嫌な声で部屋に電話をかけられたり
すると絶対に備品を盗んでやろうと思ってしまう僕にはこの緩さは
神のようで、というのもやはり朝は弱いし従って急ぐ気にならない
というどうしようもない感じで今日も朝起きた時点で10時前くらい
なのに優雅に朝風呂を誰もいない大浴場まで行って入って軽く背泳ぎ
とかしてウオーミングアップ。してました。

で、部屋に帰ってから着替えて一足先にYCAMに行ってたlee君に
追っかけてmariaとタクシーに乗る。

今日は絶対に山口の新鮮な魚を食べたいと決めていたので阿部さんと
lee君、mariaと僕の4人でちょっと離れたところにある、のん太鮨
という回転鮨に行く。

回転鮨といってもエンガワはちゃんとヒラメのがあって養殖じゃないし
磯汁を頼むとお椀に魚一匹入ってたりして、東京の普通の鮨屋なんか
目じゃないくらいおいしい。mariaと二人で5260円。

それから山口のライブの主催のサウダージに初めて寄ってセレクトを
チェックしたり(セレクトショップのようにきれいなでお店に厳選
されたCDが置かれていてATAKは3枚ともありました。うれしい。)
近くの花屋にかわいい子がいるという話なので覗きに行ったりした
後、サウダージの益田君の車で山口駅へ。

新幹線で福岡に向かうのです。

新幹線は時間に間に合わなくて1本逃して、4人で駅のいわゆる
どうしようもない喫茶店に入って雑談。
益田君はホントにいい人でしかも同じ歳だ。福岡のオーガナイザー
の宮城君も同じ歳。

で、新幹線では案の定、阿修羅ガール3〜4ページ読んだくらいで熟睡
してあっという間に到着。
今回のツアーですごくお世話になることになる宮城君と邂逅。

今、思うと初対面としては相当よそよそしかった。
これは後で分かったんだけど宮城君は僕が同じ歳で自分と同じよう
に面倒な(まーワガママだったり気が強かったりとかいう感じだと
思います。ワガママは当たってるけど僕は気が強いとは思ってません。)タイプなんだろうな、というすごく妥当な予想をしてたらしく、これは
すごく当たっているんだけど(苦笑)ま、僕は上下関係に関しては異常にフラットな、つまり敬語だと最後までうまく喋れない人なで、その辺は
まったく意識しないで、とにかく迎えに来てくれてた車に4人で乗って
まずホテルにチェックイン。

荷物を置いて、機材だけ持ってから会場へ。

会場のバタフライは、規模的にもサウンドシステム的にも非常に
平均的ないわゆるクラブで、ただ昨日がYCAMだったからちゃんと
したプロジェクターのシステムもなければ、まったくバランスを
欠いた低域と高域のPAが素の状態で設置されている状態は、落差も
手伝って不安要素の塊のように感じた。

とはいえ宮城君は今回のツアーを牽引してくれたメインのオーガナイザー
で僕は彼の熱意に応えたいと思っていて、そのためにはこの状態。を
変えることから始めようと決心。
っていうか完璧はあり得ない。だから完璧を目指さなくちゃいけない。
ということをインスタレーション”drill”で知ったばかりの僕は
与えられた環境を妥協して受け入れることはまったく出来なくなってたし
これはlee君もmariaも同じだったと思う。

プロジェクターを投影するために貼られた布のガムテープを全部剥がし
てもらって貼り直させたりしてたし、僕のほうは会場の四隅にある
ウーハーを含めた全てのスピーカーのボリュームと左右のバランス
を店側のアンプのボリュームから徹底的に調整していくうちに、信じ
られないくらい音は良くなっていった。

とはいえ当然他の出演者のサウンドチェックの時間は減っていくし、
クラブ側のまともなケーブルの本数が足りないことに僕が軽くキレて
たりして(苦笑)その場にピリピリした空気がどんどん流れていった
のも事実で、とはいえ結果が全てだから僕はそれでもサウンドチェック
を続けて、それは開場寸前まで続いた。
そしてPAもプロジェクターも納得出来る状態になったときには僕の
テンションはかなり上がっていて同時に空腹でもあったからlee君と
mariaと3人で近所のもつ鍋屋、ふくふくへ。

ここは飛び込みで入ったんだけど大当たりで、結果3人でもつ鍋
4人前+御飯5杯、はまちのごま和えをすごい勢いで食べる。
しかもこれで一人二千円いかない。東京ではあり得ないよねーとか
食のアベレージが高いとか口々にいいながら僕は一足先に会場に
戻る。他の出演者を見たかったのと、mariaがラップトップで作業
したいとか行ってたから。

結構押してイベントスタートしたから僕達のライブは21時スタート
の予定が22時過ぎにスタート。福岡では特に平日のイベントでは
メインアクトは終電前にやるらしい。

今日はmariaのソロに僕が加わってslipped disk→mariaが抜けて
僕のソロという構成。

演奏はすごくよかったと思う。少なくとも僕はここ何回かで一番
楽しめた。楽しみ過ぎて約束の2時間を超えてト-タル2時間20分も
やってしまった(笑)

slipped diskでは拡散したり、断片的になったりという振幅から
自然にアッパーな展開に入り顔を上げたら会場は気持ちよさそうに
揺れていた。
その後の僕のソロも最初は超高感度マイクを使ったりしてビートレス
だったんだけど、後半はリズム的複雑性をガンガン上げていって
もう何時間でもいける、しかも楽しい!(笑)みたいな状態で結局
ソロは1時間超えてたと思う。

終わったら宮城君が興奮して近付いてきて
「パーフェクト、パーフェクト、来年も絶対やろう」とか言ってきた
のが嬉しかった。
大変だったのはlee君で、あの映像(って言っても分からないだろう
けど非常にピカチュウ効果があります)を2時間以上オペレーション
するというのは人間業じゃないと思う。

よかったです、とかウルウルしながら近寄ってくる子とかとにかく
反応がダイレクトなのが嬉しい。シニカルな部分が少ない。

僕も結構放心してたんだけど復活して酒を飲んだりしながら平樂寺君の
ライブを見たり、lee君と労をねぎらったりしてるうちに復活。
イベントが終わってからの打ち上げも最後までたくさん飲んで食べた。
lee君は今日でファイナル。明日から寂しくなるねーとか言いながら
また吉田松陰とか高杉晋作の話をしてました。そして、俺が介錯して
やるから安心して・・・(以下ループ)