2007 07 15

07 15

そうそう、少し前の日記でレオンハルトが弾くフローベルガーについて書いたらamazonミュージックランキング2300位とかになっていて驚いたのですが最近そういうことは多いようです。ジェラール・グリゼーがタワー新宿で売り切れてバックオーダーかかったり、prossecing本も日記掲載直後にamazonとbook1stで売り切れたというメールもbook1stでよく会う方から頂いてたりします(最近会わないですが)。
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で、YCAMの阿部さんから補足ですというメールがきてscott rossのヘンデルの8つの組曲2枚組とバッハのパルティータを勧められたのですがヘンデル、凄まじく素晴らしいですよ。これなんですが。
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レオン・ハルトの一番弟子で若くしてエイズで亡くなっているのですが、正反対のタイプなんですね。どっちがいいとかいう凡庸な話ではなくどっちもすごい、というもっと凡庸なことを書いてしまいましたが、レオン・ハルトがルバート(揺れ)によって響きの濃淡を自在に量的変化で作っていくのに対して、漸次的で綾のように変化する多層性がボーンッと顕われるんですね。録音も素晴らしく、思うにチェンバロの録音というのは打鍵であり打弦的なニュアンスも強く、空間的な造形感も重要なので最高水準の技術が総動員されるのでしょう。必聴です。