2006 03 24

03 24

今日は僕にしては非常に早い時間の打ち合わせで12時から東大駒場の中にあるフレンチのレストランでYCAMの阿部さんと三菱エンジニアリングの方と超指向性スピーカーについて。去年から何度か超指向性スピーカーの実験をさせてもらっていて、いよいよYCAMのインスタレーションで使うので詳細なスケジュールなどを。非常に協力的で有り難かった。

超指向性スピーカーを含めたそもそも音の指向性の問題というのはすごい可能性のある分野だと思っていて要するにスピ−カーがあったらその面の幅20度くらいしか音が拡散しないで直線的に放射されるというものです。あとスピーカーから30mくらい離れても減衰しないんですね。つまりスピーカーの側にいるのと30m離れたのと聴こえ方が変わらない。

三菱の方との打ち合わせが終わった頃に池上さんも合流して阿部さんと3人でランチ。ここは結構美味しいし学外の人も使えてオススメです。大体ランチのメニューが3つくらいあって飲み物もついて1000円。3人でインスタレーションの打ち合わせを引き続きしてその後、東大の博物館を見学に。打ち合わせしてたら携帯に悠治さんから電話があって色々。阿部さんとは面識なかったので「今一緒にいるから代わりますね」という変わった紹介の仕方をしてしまいました。

その後、阿部さんはトリッシャブラウンを観に埼玉へ。僕と池上さんは研究室で打ち合わせと相談と雑談。18時から本條君とエバラ君、大海君でインスタレーションの打ち合わせ。プランが決定してから初めての打ち合わせで問題点を出し合う。

今回のインスタレーションはオブジェクト無し、音のみでやることになりました。第三項音楽のプログラムで作った音のみで。で、音のサンプリングレートをいくつでやるか話していて面白かったのは第三項音楽の場合、波形が極端に細かいというか速いので48kを96kにする意味というのが無い、ということで。カーブの滑らかさという意味での細かさを指向している場合は96kのほうが当然精度高いんだけど、そもそも滑らかさを指向していないし通常有り得ないスピードで動く音なので高周波も必然的に作られている。だから問題はその動きのスピードが48と96でどのくらい違うものが作れるのかということです。あと振動や鼓膜の話など色々問題点を挙げて終了。池上さん、本條君、エバラ君で家の近くに出来たイタリアンで食事。フルデカンタ1000mlを空けて帰宅。