Vocaloid Opera – THE END
2012-
ARTIST: Keiichiro Shibuya + Hatsune Miku
PLACE/DATE:
Dunston Playhouse
2017年10月3日(金) 20:00開演
2017年10月4日(土) 20:00開演
Tbilisi Opera and Ballet Theater
2017年7月5日(水) 22:30開演
DURUB AL TAWAYA THE END on the Beach
Live Version of “THE END” Premiere
2016年11月18日(金) 22:30開演
Musikhuset Aarhus
2016年8月26日(木) 18:15開演
2016年8月26日(金) 21:00開演
kampnagel
2016年8月18日(金) 19:30開演
2016年8月19日(土) 19:30開演
2016年8月19日(日) 19:30開演
Dutch National Opera & Ballet
2015年6月4日(木) 20:00開演
2015年6月5日(金) 20:00開演
Théâtre du Châtelet
2013年11月12日(火) 19:30開場/20:00開演
2013年11月13日(水) 19:30開場/20:00開演
2013年11月15日(金) 19:30開場/20:00開演
Bunkamuraオーチャードホール
LOUIS VUITTON特別公演
2013年5月22日(水) 開場 18:00 / 開演 19:00
一般公演
2013年5月23日(木) 開場 18:30 / 開演 19:00
2013年5月24日(金) 開場 14:30 / 開演 15:00 | 開場 18:30 / 開演 19:00
山口情報芸術センター(YCAM) スタジオA
2012年12月1日(土) 開場 18:30 / 開演 19:00
2012年12月2日(日) 開場 14:30 / 開演 15:00
追加公演
2012年12月2日(日) 開場 18:30 / 開演 19:00
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SUMMARY:
ボーカロイド・オペラ「THE END」は、音楽家/アーティストの渋谷慶一郎と、映像作家のYKBX他、時代の先端を担う気鋭のアーティストによるコラボレーション作品として制作された。この作品は、従来のオペラの中心となるオペラ歌手やオーケストラなどは一切登場しない人間不在のオペラで、初音ミクとボーカロイドによるアリアやレチタティーボ、コンピュータによる音響、映像によって物語が展開していく。
ここでは「死とは何か?」「終わりとは何か?」といった伝統的なオペラでみられる悲劇の構造を、初音ミクを媒介にして現代に読み替えるという試みがなされている。
また、本作では初音ミクのためにルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクター、マーク・ジェイコブスと彼のスタジオチームが衣装提供をしている。
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PROFILE:
渋谷慶一郎
音楽家。1973年生まれ。東京芸術大学作曲科卒業。2002年に音楽レーベルATAKを設立、国内外の先鋭的な電子音楽作品をリリースする。
代表作に “ATAK000+”、 “ATAK010 filmachine phonics” など。2009年、初のピアノソロ・アルバム “ATAK015 for maria” を発表。2010年には “アワーミュージック 相対性理論 + 渋谷慶一郎” を発表。以後、映画 “死なない子供 荒川修作”、 “セイジ 陸の魚”、”はじまりの記憶 杉本博司”、 “劇場版 SPEC~天~”、”TBSドラマ SPEC” など数多くの映画音楽を担当。2012年には “サクリファイス 渋谷慶一郎 feat.太田莉菜”、 “イニシエーション 渋谷慶一郎 + 東浩紀 feat.初音ミク”を発表、コンサート “ジョン・ケージ生誕100年記念コンサート One(X)”をプロデュース。同年、初音ミク主演による世界初の映像とコンピュータ音響による人間不在のボーカロイド・オペラ “THE END” を山口情報芸術センター(YCAM)で制作、発表。初音ミク及び渋谷慶一郎の衣装をルイ・ヴィトンが担当し、斬新なコラボレーションが大きな話題を呼んだ。
2013年5月、東京・渋谷のBunkamura・オーチャードホールにて、 “THE END” 東京公演を開催。同年11月には、パリ・シャトレ座にて “THE END” パリ公演の開催が決定している。この他にも国内外で大規模なサウンドインスタレーションの発表やコンサートも行うなど多彩な活動を展開している。atak.jp
YKBX
映像作家。各種映像作品のディレクションや制作に加え、イラストレーションやグラフィックデザインなどを手掛ける。トータルアートディレクションを目指した 作品を数々制作し、国内外の映画祭やイベントで高く評価される。人気ロックバンドamazarashiのミュージックビデオ『夏を待っていました』が、 2010年度文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門にて優秀賞を受賞。yokoboxxx.com/
重松象平
建築家。1973年生まれ。設計事務所 OMAのパートナー、NY 事務所代表。主な作品はCCTV(中国中央電視台)新社屋、深圳証券取引所本社屋、プラダ巡回展『ウェイスト・ダウン』、コーネル大学建築芸術学部新校 舎、ケベック国立美術館新館など。マリナ・アブラモビッチの新しいパフォーマンススペースや、蔡國強のNYスタジオ兼アトリエなど、アーティストとのコラボレーションも進行中。www.shoheishigematsu.com
evala
サウンドアーティスト。port主宰、ATAK所属。先鋭的な電子音楽作品をリリースし、 国内外でのパフォーマンスを行う一方、美術館でのインスタレーションを発表。代表作にCD『acoustic bend』(port/2010)、インスタレーション『void inflection』(YCAM/2011)など。また立体音響システムや先端テクノロジーを用い、公共空間、舞台、映画、広告メディアなどで多彩なサ ウンドデザインをおこなう。port-label.jp evala.jp
ピノキオ P
コンポーザー。2009年2月にニコニコ動画に投稿した『ハナウタ』が処女作。以降も精力的に オリジナル曲を投稿しつつ、コラボレーションや生放送においても積極的に活動している。使用しているボーカロイドは初音ミクと鏡音リン。pinocchiop.jimdo.com/
筒井真佐人
VJ, プログラマー。テクノロジーの恩恵を最大限に利用する先駆的なアプローチで、映像表現が不変とするものの良さを追求。これまでにVJとして 『METAMORPHOSE』『SonarSound Tokyo』『electraglide』『FUJI ROCK FESTIVAL』『BIG BEACH FESTIVAL』などのフェスティバルに出演。adsr.jp
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INTRODUCTION:
阿部一直
山口情報芸術センター(YCAM)アーティスティック・ディレクター
オペラ「THE END(ジ・エンド)」は、人間の歌手もオーケストラも登場しない、コンピュータ制御された電子音響とマルチスクリーン立体映像によって構成される、初のボーカロイドオペラのプロジェクトです。
5.1 チャンネルを2層化した10.2チャンネルのサラウンド音響、さらに高輝度・高解像度プロジェクター7台と、4枚の大型スクリーンを巧みに空間構成するこ とによって、劇場空間における独自の立体的音響効果/立体的映像効果を作り出しています。言わば電子の要塞と化したコンサートホールの中で「わたしは死ぬ の?」と自問する、ヴァーチャルキャラクター、初音ミクの旅が始まります。
舞台に登場するのは、初音ミクと動物キャラクター、そして、電子音響、実験音楽、サウンドインスタレーションからポップミュージックに至る、ジャン ルに捉われない先端的音楽を追求する音楽家である渋谷慶一郎自身のみ。世界的アートシーンの新たな潮流において、常に多方向の極限をめざして刺激的な活動 を行う渋谷が、様々な過程を経てたどり着いた一つの回答が、この「THE END」です。ここでは「終わり」という普遍的テーマに対して、現在に生きるわれわれの「生と死」に対するリアリティと幻視が投げかけられます。
作品の中で、重要な要素を占める映像ディレクションは、アニメーション表現で世界的に注目されるデジタル映像作家YKBXが担当。渋谷と全体の構成を共同演 出しています。脚本原案は、従来の演劇の手法を徹底して新たな方法論のもとに再構築してきた演出家/劇作家/小説家の岡田利規。舞台美術には、ニューヨー クをベースに活躍する建築家の重松象平を迎え、劇場を音響が包み込むサラウンド・サウンドプログラムは、サウンドアーティストのevalaが担当。ボーカ ロイド・プログラミングには、個性的なメロディーと歌詞で人気のピノキオPらトップクリエーターが参加します。プロデュースはアートとテクノロジーの融合 を標榜するクリエイティブプロダクションのA4A。全体の劇場空間設計およびディレクションは、「THE END」を滞在制作・初演した山口情報芸術セン ター[YCAM]が担当しています。
本作では、初音ミクのためにルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクター、マーク・ジェイコブスと彼のスタジオチームが衣裳提供していること も大きな話題となっています。2013年春夏コレクションをもとに、初音ミクの体型と独特な雰囲気にあわせオリジナルにデザインした、印象的なダミエを 纏った初音ミクが、デジタライズされた映像は、極めて現代的であると同時に全く新しい初音ミク像を提示した、前代未聞のスペシャルコラボレーションです。
この作品では、従来のオペラの主要素とされているアリア、レチタティーボ、悲劇的ストーリー、を形式的に採用しています。それらは、20世紀の実験的オペラ においては、否定的に超克されるべき要素でしたが、「THE END」では、それらの古典的要素、連続性をむしろ生かしながら、歌手(声身体)の代わりにボーカロイド=初音ミクを使うことによって、人間中心主義的 世界=近代精神の象徴であるオペラの舞台に人間がいない、という反転された奇妙な状況が作られます。プログラミングによって決定されたコードとリアルタイ ムの生の時間の融合的な起点として、映像/音響におけるメディアテクノロジーからの思考や構想を駆使しつつ、伝統とも前衛とも異なる、根源的に新たな空間 /時間創造に向けて、オペラを解体構築/転化させることが目指されます。
これまでオペラでは、人間の死が必ず扱われ、死を前にした人間が、存在における最大の生のエネルギーを異常なまでに発散し、音楽/音響がそこに本質的に結 びつけられる状況が作り出されてきました。「THE END」は、その依存形式に注目し、オペラを生と死のディストーションが繰り広げられる、人類学的批評装置として捉えています。「THE END」では、文明と芸術形式が因習的に結びつけられてきたヨーロッパ的人間中心主義が脱却され、生と死、パブリックとプライベート、部分と全体、線と 層、人間と生物、存在と生産などの境界が溶解した世界が現出します。その世界において、自らの運命を予感したミクが、自分の劣化コピーや動物のキャラク ターと対話をおこなう中で、終わりとはなにか?死とはなにか?が問いかけられます。
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CREDIT:
@Amsterdam (2015)
出演:渋谷慶一郎/初音ミク
コンセプト、作曲:渋谷慶一郎
共同演出:渋谷慶一郎/YKBX
映像:YKBX
脚本原案:岡田利規
舞台美術:重松象平
音響プログラム:evala
ボーカロイド・プログラム:ピノキオP
衣装協力:ルイ・ヴィトン
特別協力:クリプトン・フューチャー・メディア
山口情報芸術センター[YCAM]委嘱作品 2012
※VOCALOID ならびにボーカロイドはヤマハ株式会社の登録商標です。
ill, dir. by YKBX ©Crypton Future Media, INC. www.piapro.net ©LOUIS VUITTON
本事業は経済産業省による「地域経済活性化に資する放送コンテンツ等海外展開促進事業費補助金(J-LOP+)」の補助を受けております。
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@Paris (2013)
コンセプト、音楽:渋谷慶一郎
出演:渋谷慶一郎、初音ミク
共同演出:渋谷慶一郎、YKBX
映像:YKBX
脚本原案:岡田利規
衣装:LOUIS VUITTON
舞台美術:重松象平
音響プログラム:evala
ボーカロイド・プログラム:ピノキオ P
音響:金森祥之
照明:伊藤雅一
テクニカル・サポート:筒井真佐人
字幕監修:Alfred Birnbaum, David d’Heilly
翻訳協力:阿久根佐和子
ヘアメイク:加茂克也(mod’s hair)
アドバイザー:副島綾
舞台監督:尾崎聡
キュレーティング、スーパーバイザー:阿部一直(YCAM)
制作進行:渡辺綾子(A4A inc.)
プロデュース:東市篤憲(A4A Inc.)
特別協力:Crypton Future Media, INC.
機材協力:KORG
協力:ATAK
Work Commissioned by Yamaguchi Center for Arts and Media (YCAM) 2012
*VOCALOID is a registered trademark of Yamaha corporation.
ill, dir. by YKBX
© Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
© LOUIS VUITTON
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@Tokyo (2013)
出演 / 渋谷慶一郎, 初音ミク
コンセプト / 渋谷慶一郎
音楽 / 渋谷慶一郎
脚本原案:岡田利規
共同演出 / 渋谷慶一郎, YKBX
映像 / YKBX
舞台美術 / 重松象平
音響プログラム / evala
音響 / 金森祥之
照明 / 伊藤雅一
ボーカロイド・プログラム / ピノキオ P
テクニカル・サポート / 筒井真佐人
プログラム制作協力 / 高橋正教, 吉田恭之
舞台監督 / 尾崎聡
ヘアメイク / 加茂克也(mod’s hair)
キュレーティング、スーパーヴァイザー / 阿部一直(YCAM)
制作進行 / 渡辺綾子 (A4A)
プロデュース / 東市篤憲 (A4A)
キャラクターデザイン / YKBX
主催 /「THE END」制作実行委員会
企画制作 / Bunkamura フジテレビジョン A4A
協賛 / 株式会社グランマーブル レクサス
衣装協力 / ルイ・ヴィトン
特別協力 / クリプトン・フューチャー・メディア
機材協力 / KORG
協力 / ATAK, precog
製作 / A4A
山口情報芸術センター[YCAM]委嘱作品 2012
ill, dir. by YKBX (C)Crypton Future Media, INC. www.piapro.net (C)LOUIS VUITTON
Photo: KENSHU SHINTSUBO
Courtesy of Bunkamura Orchard Hall
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@Yamaguchi (2012)
コンセプト / 渋谷慶一郎
音楽 / 渋谷慶一郎
脚本原案 / 岡田利規
共同演出 / 渋谷慶一郎, YKBX
出演 / 渋谷慶一郎, 初音ミク
舞台美術 / 重松象平
映像 / YKBX
音響プログラム / evala
ボーカロイド・プログラム / ピノキオP
テクニカル・サポート / 筒井真佐人
プロデューサー / 東市篤憲(A4A)
技術監督 / 伊藤隆之 (YCAM InterLab)
舞台監督 / 尾崎聡
キュレーター / 阿部一直 (YCAM)
特別協力 / クリプトン・フューチャー・メディア
衣装協力 / LOUIS VUITTON
協力 / ATAK, precog
制作協力 / A4A
共同開発 / YCAM InterLab
企画制作 / 山口情報芸術センター[YCAM]
モーションキャプチャー制作協力 /
九州大学大学院芸術工学研究院源田研究室 松永康祐
モーションキャプチャーモデル協力 / 安藤真理
宣伝物制作:
アートディレクション / 吉田ユニ
撮影 / 鈴木心
主催 / 公益財団法人山口市文化振興財団
後援 / 山口市、山口市教育委員会
協賛 / 株式会社資生堂、株式会社コルグ
機材協力 / カラーキネティクス・ジャパン株式会社
ill, dir. by YKBX (C)Crypton Future Media, INC. www.piapro.net (C)LOUIS VUITTON
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TITLE: THE END on The Beach
ARTIST: ADH + 初音ミク
PLACE/DATE:
六本木ヒルズ森タワー 52階 東京シティビュー
Museum Cafe & Restarant THE SUN & THE MOON
2016年12月31日
Asia de Cuba、St. Regis Corniche Beach and Night Club
Abu Dhabi Art Festival
2016年11月18日
PROFILE:
ATAK Dance Hall(渋谷慶一郎 + evala)
2002年の発足以来、常にエレクトロニック・ミュージックをアップデートし続けるレーベルATAK。国内外の電子音響作品をリリースするだけではなく、映像、デザイン、ネットワーク・テクノロジーなど多様なクリエーターを擁した先鋭集団として知られている。その中心人物である渋谷慶一郎とevalaが手を組み、フロア、ダンスミュージックにフォーカスしたプロジェクトとしてスタートさせたラップトップ・デュオがATAK Dance Hall。
同期した2つのラップトップから繰り出される膨大な音の破片の交錯は、エレクトロとエレクトロニカを交配しながら、時にダブステップ、バイレファンキ、ボーカロイドからカオス・アルゴリズムによるサウンドジェネレートまで、あらゆる境界を刺激的にすり抜けていく。この破壊力抜群のスーパーユニットによる最先端ダンスミュージックの進化は止まらない。
atak.jp
YKBX
映像作家。各種映像作品のディレクションや制作に加え、イラストレーションやグラフィックデザインなどを手掛ける。トータルアートディレクションを目指した 作品を数々制作し、国内外の映画祭やイベントで高く評価される。人気ロックバンドamazarashiのミュージックビデオ『夏を待っていました』が、 2010年度文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門にて優秀賞を受賞。yokoboxxx.com/
涌井智仁
1990年、新潟生まれ。映像、ジャンクパーツやオーディオなどをプログラミングによって結合させ、テクノロジーの原始的な可能性を表現する作品を制作。データを根源的に捉え直し、人類とその歴史における次の展開を美術によって模索している。
主な個展に「蒼い優しさに抱かれて」(ナオナカムラ、東京、2012年)、「Long,Long,Long」(Garter、東京、2016年)、主なグループ展に「限界とかねーし Limiter cutしてるし展」(HIGURE 17-15 cas、東京、2013年)、「天才ハイスクール」(山本現代、東京、2013年)、「旅公演(どりふと)」(東京都美術館、2015年)、「Genbutsu Over Dose」(キタコレビル、東京、2015年)など。
筒井真佐人
VJ, プログラマー。テクノロジーの恩恵を最大限に利用する先駆的なアプローチで、映像表現が不変とするものの良さを追求。これまでにVJとして 『METAMORPHOSE』『SonarSound Tokyo』『electraglide』『FUJI ROCK FESTIVAL』『BIG BEACH FESTIVAL』などのフェスティバルに出演。