2005 01 08
01 08
去年、いくつか一緒に仕事をさせて頂いたソニークリエイティブセンターの森宮祐次さんから非常に面白そうな本を教えてもらう。
音と文明:大橋力著 岩波書店 4620円
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000223674/249-9412524-0033138
大橋力氏は山城組の主宰者で山城祥二の名前で知られているが実際の音楽はあまりよく知らない。AKIRAの音楽が有名だけどちゃんと観ていないので。というかAKIRAは昔、AKIRAのテレビゲームの音楽を頼まれたことがあったものの、非常に珍しいことに途中でプロジェクト自体が頓挫したんですね(その後どうなったかは知らないし興味がない)そのときにビデオを渡されて観ておいてくださいとか言われたんだけど途中で眠ってしまったからうっすらと記憶にある感じです。
だから山城組からの興味というのではなく、その研究内容すごく面白いと思って。
この本で一番興味あるのは人類発祥の地である熱帯雨林の音工学環境に関するデータの検証で、確か非可聴なハイが非常に多いというのを昔読んだことがあったんだけど、これに関して詳細に調査している本は少ないと思う。時々探していたから。デビット・チュードアにrain forestっていう曲があってそれのver2は非常に良いドローンでよく聴いていた時期がある。
しかし仕事をしていたときも思ったのだがこういう刺激を与えてくれる相手というのは非常に貴重だし実際すごく少ない。僕はプロジェクトの構成員という関わり方をすることはまずなくてフリーの、というかATAK所属の音楽家として関わるので組織の方法論というか論理を押し付けられたりする立場に幸いならないけどそれでもその手の思考が自明としてあるスポイルされた人間はかなり多い。なので森宮さんのように知らなかったことを教えてくれたりやっていくプロセスにおいて刺激的な人とは継続して何か出来ればと思います。
というわけで近日中にこの本は買う予定。久しぶりに買う高い本だー。