2004 06 29
06 29
エバラ君のコンピが明日マスタリングということになったので
今日は仕上げ。ということで終日作曲。
今回の曲は音を8種類くらいしか使ってなくてその組み合わせと
リズムの偶発的な干渉で出来てて、非常にミニマル。
そいえば、「アンサンブル・ノマド定期演奏会」というチラシ
が送られてきて読んでいたら面白いことに気づきました。
アンサンブル・ノマドはオペラシティを本拠地に、現代音楽を
レパートリーの中心にしている非常に優れた演奏能力を持つ室内楽
のグループなのですが、コンサートのタイトルの付け方がかなり
面白い(笑)
まず、ルチアーノ・ベリオを特集したコンサートは
「音楽の教師=ルチアーノ・ベリオ」
これはあまり意味が分からない。
多分、「先生のように精緻な作曲技術」とかそういう感じ
だと思うんだけど、なんかプロレスっぽい。
「千の顔を持つ男=ミル・マスカラス」みたいな。
で、面白かったのは
「20世紀の室内楽〜マイナー系音楽に誘惑されて」
というすごいタイトルで、「マイナー系音楽」なんていう
ヒドイ言われ方をしているのはどんなのだろ?と思ってみたら
フランコ・ドナトーニ
スティーブ・ライヒ
ジョン・ゾーン
マイケル・トーク
って、これかなりメジャーですよね(笑)。
確かにメシアンからブーレーズみたいな大文字の歴史とは違うけど
影響力とか実際に聴かれているということから考えたら。
少なくとも他の日の「生誕100年ダッラピッコラ」とかいうのに
比べたら。
で、その「マイナー系音楽に〜」の説明文みたいなのがすごくて
「20世紀もとりわけ後半になると音楽の内容も作曲家の出身地
も全世界的に大きな拡がりを見せる。その変化の様子を鮮明に
表したい」
というもので、えーと。
まったく悪意のないヨーロッパ中心主義(笑・これだったら悪意が
あったほうがまだいいんじゃないかとも思う)はともかく文章に
なってないですよね。
多分、さっきのマイナー系という言葉の使い方にしろ分別にしろ
文章にしろこのチラシを作った人の認識がいささかズレているんだと
思うけど面白かったので大歓迎。です。