2004 05 11

05 11

13時にエバラ君と渋谷の銀座線改札で待ち合わせ。
mariaと3人で今度インスタレーションで使う砂時計の打ち合わせに
に日本一の砂時計職人、金子硝子工芸の金子實さんのところに行って
きました。

場所は京成立石で、日頃遠くに行かない僕にとって1時間を超える
移動は相当遠く感じたんだけど、行ってみてよかったです。

今、砂時計を工場ではなくて職人が工房で作っているところというのは
数える程しかなくて金子さんのところは数少ない一つで、今回のインスタ
レーションでは砂時計に仕掛けをしなくてはいけないので既製のもの
ではなく、受注で作ってもらえるというのが必須なのです。

初めて会う金子さんは本物の職人という印象がガシガシする人で
砂時計の話をするときはホントに楽しそうですごくイイ顔なんですね。
作っているものも1年間に1回回転する5メートルの1年間砂時計とか
すごく細いもの、砂漠の砂で作ったものなど多種多様で僕はこういう
精密な技術というのに圧倒的な尊敬を持っている。

結局クオリティということを考えるととそうした技術というのは
不可欠で、インスタレーションはそれに触れるきっかけになること
が多い。musik ellectronikのスピーカーもそうだったし。

僕がすごく大事にしているのはそういう仕上がりの部分で、どれだけ
繊細に精密に出来るかということでかといってこれは、そういう丁寧
な仕事が出来ていればアイディアとかひらめき、コンセプトが無くて
もいいという技術至上主義でもない。そういうのは逆に趣味でやって
いてくれと思うし。

ま、とにかく金子さんと2時間くらい今回のインスタレーションで
必要な加工のことや中には砂ではなくて乾燥剤を使うこと、砂時計
の歴史などなど話してあっという間に時間が経って、すごく細い
砂時計をもらって、試作品を発注してきました。

金子さんについてはここ:
http://be.asahi.com/20020504/W25/0020.html

その後、ATAKでやる別のインスタレーションの打ち合わせ、プラン
のブラッシュアップをlee君のオフィス、mattで17時から20時半
くらいまで。

で、今日は21時半からまた別件の打ち合わせがlee君と代官山の
signであって時間が中途半端だから一度帰ることに。

この打ち合わせは、lee君から「新しいcafeを作る人がいてそこの
空間デザインをするんだけど音で何かやりたいっていうから話を
聞いてほしい。低予算だし実現する可能性も低いんだけど」って
いう話をもらっていて、えーと今日は打ち合わせ3件目でかなり
疲れているんだけど、まー行くかっていう感じだったんですね。

で、低予算だしやる可能性も低そうなので(笑)mariaにも別に
僕一人で行くから来なくていいよとか言ってたんだけど、いや
今日は行くよとか言うので21時半頃一緒に自転車で向かったん
ですね。代官山のsignに。

普段、来なくていいよっていう場合は来ないし今日に限って来るって
いうのは代官山のsignだったら友達に会えそうとかいう理由だな、
こっちは疲れてるのにふざけやがってくらいに思ってたんですが(笑)
びっくりする展開が待っていたのです。

要するに僕の誕生日のサプライズパーティーだったんですね。
lee君の電話とかも全部ウソで。ちょっと離れたところに
自転車を止めて結構フラフラで歩いて行ったから全然気がつかなくて
店に近付いたらまず、さやかがクラッカーを僕に向かってパンッとか
やったんだけどそれでもよく分からなくてえっ?とか言って店
に入ったら凄い数の僕の友達が揃っていて一斉にクラッカーを鳴らして
ケーキが出てきました(笑)

いや、ホントにびっくりしてというのも僕の誕生日は12日で明日
だからまったく予想してなかったんですね。これは去年、mariaに
サプライズしたのをリベンジされたんだけど、嬉しかった。

こんなにたくさんの人に祝ってもらったことはなかったし。
カウントしてるだけでも58人とかだから多分70人くらいの方々に
来てもらったということで、えーとホントに有難うございました。

で、なんでこんなに完璧にバレずに進められたかというと
ちょっと前に日記で僕のコンピュータがブッ壊れたって書いた
ときありましたよね?
そのときにmariaの古いG3を何日かだけメール、ネット用に借りて
中身をそのままにして返していたんですね。見ることもないだろう
と思って。
そしたら、そこからわざわざサプライズ用にhotmailでアカウント
取って案内メールを僕の友達に出していたということらしい。

ここで全員の名前を書くことは出来ないけど、非常に嬉しかったです。
っていうか満足に応対出来なくて申し訳ない。です。5/21(金)に
同じ代官山のsignでDJするのでその時にでもゆっくり話せたらと
思ってます。

あとプレゼントも非常にたくさん頂いたんだけど、これがホントに
どれもイイものばかりで、帰ってから開けてみてびっくりした。
大事にします。

結局、パーティーは大盛況で23時に終了。mariaとさやかと
カメラマンの中野君と近くのボエムで食事。プレゼントの山だった
ので自転車は置いてタクシーで帰宅。非常に盛り沢山な1日。
ホントにびっくりした。さやか曰く松本人志が呆けたような顔を
してたらしい。