2003 06 04

06 04

ところでt.A.t.u、いいですね。
間奏のトランスっぽいフレーズは単にダサくてプッっていう
感じなんですが、ひたすらワンフレーズでミニマルな構成と
向かって左のショートカット(ルックスも好みなんだけど・笑、
ベッカムの奥さんをeditとしたような)の子の声が非常にいいです。
すごくロシアテクノっていう感じでこういうワンフレーズの
リピートで出来てるポップミュージック、誰かやればいいのになー
と思ってたらロシアから出て来たのでびっくりでした。

ちなみに日本でカバーしてる子の片方はモデルでmariaいわく
以前僕は会ってるらしいんだけど、プロモーションビデオが
すごくよく出来てて、ロリータものとして日本では珍しく成功
してると思います。

今日はrocketのインスタレーションの最終日=撤収。
着いたら会場の撮影してたので持ってきたATAK002をideeに
納品。三枝君に会う。

戻ってから撤収。
laurとは結局、意思のコンセンサスがとれないまま最終日っていう
感じなのでお互い無言で(笑)

まー仕方ないかなっていう感じなんだけど、簡単に経過を追うと。
ですね(笑)

1 laurがslipped diskのCDを聴いて自分のインスタレーション
  でのコラボレーションを希望。

2 僕達も面白そうだからということで受諾。

ここまではよかったんだけど

3 スピーカーが見えるのがイヤだから乾電池とかで動くオモチャ
  のスピーカーから音を出して欲しいとか言われて、そんなの
  はイヤなので固辞。
  これに関してはすごくディスカッションしたんだけど、slipped
diskのCD聴いて頼んでるのにオモチャのスピーカーでとかいう
  神経が分からないのとこれが仕事だったらまだしも(もし仕事
  だとしたら携帯の着メロ作って下さいとかいうのに非常に近い 
  わけでそういう前提ならokなんだけど)これは非ビジネスのしかも
  コラボレーション。なわけで僕達がlaurに奉仕して差し上げる
  場でもないので、スピーカーのクオリティは譲れないのです。

4 それでも、そのオモチャみたいなスピーカーを自分で用意できれ
  ばいいんだけど、彼女は今回スポンサーを思ったようにとれな
  くて、当初予定してたオブジェも作れなかったくらいだから
  スピーカーも用意できず、結局僕がfostexにお願いしてNF1-A
をレンタルすることに。

5 この時点でlaurのオブジェは無しで代わりにテーピングのみ
  に変更となったので全体のコンテンツとしては音によるところ
  が多く、僕達としてもよりベストな環境をつくるべく音像移動の
  プログラムを作っていたのにスピーカーが四隅にあるのはクラブ
  みたいでイヤとか言われてびっくり。パンニングは四方のスピー
  カーという前提で作らないかぎりそのプログラムは非常に難しい
  ので四方でないとしてもある程度均等な距離関係を保たないと
  実現しないとかいくら説明しても通じず(苦笑)、そのプログ
  ラムを来たひとがmacをクリックしたりして変化させられるよう
  にしない?という提案にも、私の作る空間にコンピュータが有る
  ということが有り得ないと却下。この時点で僕は軽くキレて
  なんでコラボレーションなのに僕達が常に従わなければいけない
  のか、というメールを送るも返事なし(苦苦笑)。

6 上記がopeningの一週間前に起ったことで、結局その後双方に
  歩み寄りは見られなくて、初日を迎える。
  結局macは渋々という感じでインスタレーションの脇に設置
  されたんだけど。

で今日の最終日でも結局彼女の口から有難うとかまー色々揉めちゃった
けどみたいな言葉は一切ナシで挙げ句の果てには僕達がスピーカー
を返却するために宅急便の手配してるうちに精算もしないで帰っちゃう
し(これは閉口しました。まず撤収が終わってギャラリーを閉めるとき
にいないということ、宅急便出すのにいくらかかるか教えて欲しいとか
言うからコンビニから5600円くらいだけど、とかいう電話したのに
別に今度払えばいいと思ったし、私だって今回イヤな思いしたのに
それについて何か言うつもりもないんだからとか言い出しまして・笑)
当然電話でも呼び戻したんだけど、ギャラリーの方も呆れてて。
借りたときと同じ状態にして戻すという当然の約束も守られてなかった
り、なんか訳が分からない日本人の青年が出て来て「金払えばいいん
でしょー」とか言い出すし(フランス語を話す無知を絵に書いたような
ガキで殴りそうになったんだけど、まー彼も何吹き込まれてるか分から
ないわけで←意味シン・笑)うーん、タルイなーっていう時間が過ぎて
いきました。

そんなわけで結構大変だったのです。ま、コラボレーションが難しい
のは当然で分かっていたのですがやはり価値観というかプライオリティ
ーを共有できる相手としか出来ないものだなーっていう当たり前の
ことを再認識しました。
エレクトロミュージックが好きで僕の音楽が好きだからとか言われて
もそこに方法論への介入が無ければ、雰囲気がスキーとかいうのと
変わらないわけで、「私の表現したいモノ」は守ってというロマン
的なアクセスでは一緒にモノを作る共通言語としては機能しない。
ので無理ということですね。

その後、家で池田さんと打ち合わせfeat.タイカレー&サラダ、
ヴーヴクリコ。
こっちは非常に順調に進みそうです(笑)