2008 07 18

07 18

mariaが死んでから一ヶ月が経った。
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今日は19時過ぎからオペラシティギャラリーの展覧会のオープニングに行ってそこで、ダムタイプの高谷さんとICCの畠中さんと、7.26にやるトークイベントの打ち合わせをした。
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僕はもともと時間がないというか間に合わないという気持ちが強い人間だけど、mariaをなくしたことによってそれは微妙に違うかたちで強まっている。
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ピアノの作品だって彼女に聴かせてあげられなかった。他にも間に合わなかったことはたくさんある。だから自分が関わることは出来る限り面白く、その時間が共有するに足るものでありたいと思っている。そうじゃないとやる意味がないからだ。
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今回のトークイベントにもそれは反映されると思うし、それはCDもコンサートも全て同じだ。僕は偶然のように生き急ぐしかないと思っている。
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会場ではYCAMの阿部さんやICCの四方さん他、たくさんの人に会い話してから近くの居酒屋に行って新潮編集長の矢野さんと作家の平野啓一郎さんと会食。
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平野さんは歳も近く、名前に至ってはサウンド的には同一で、池田亮司さんのコンサートで矢野さんに紹介してもらってからいつか飲みましょうという話になっていた。というか彼が僕のCDを持っていたりこの日記を読んでいたとことが驚きで、興味の指向性が近いこともあって非常に楽しかったし刺激になった。
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話したことは面白すぎてかけない、というか犠牲者が出るので書けないことばかりで、二軒目に新宿の猫目という文壇バーに行き、ここのママは彼女が18,9歳の頃に知ってたんだけど、僕が入ってきたときはすごく驚かれた。
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結局朝の6時まで飲んで(平野さんは途中リタイア)帰宅。
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あれから一ヶ月経って自分が生きているのが不思議な気がする。
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毎日、人に会って話したり飲んだりして色々なことがあるのに時間が止まっているというか凍っているような感じもある。自分の家のベランダから見える風景がすごく変わった。
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これは何度も書いたり話したことだけど、彼女を失ったことは突然ある抗し難い何かから音楽を取り上げられて、今日からきみは音楽を作っちゃいけないということになったのと同じくらい辛いことで、自分が死に向かっているんじゃないかと思った瞬間もたくさんある。というかお別れ会が無事に終わったら自分も死ぬんだろうなと思っていたりもした。
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でも僕は生きたいし、そのためにはどんな方策もとろうと思っている。それは自分が生きていることをいかに面白くするかということだ。まったく自信はないし、しょっちゅう転びそうになるけどやるしかない。
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日々色んなことが変化していて、それはまた書くけど悲しみの量だけが変わらない。