2003 02 06
02 06
昼間、タワーレコードでhatARTから出てるjames tenneyの
パーカッションソロの作品集を1390円で買う。
前から興味ある作曲家だったし、オーケストラで1つ聴いてみたい
曲はあるんだけど(殆どが弦のハーモニクスで演奏されるやつ・名前
失念)、このCDに関しては僕はダメでした。
まー、パーカッションソロっていうもの自体どーなんだろうって
いう懐疑があるんだけどそれにテープディレイを絡めてドローン的な
持続を作るっていうスタイルはある意味アルビン・ルシエなんかにも
近くて再発見。される可能性があったりするものなんだけど、うーん
問題なのはあまり面白くないっていうことです。
ここで批評的な言葉が吐けなかったりするのはホント申し訳ないの
ですが、僕は非常に批評的人間ではなくて面白い、つまらない、イイ、
ダメみたいな直感でのみしか判断しないのでスミマセン。
とは言えそれはスタイル。なので有りだと思うんだけど良くなかった
のは1曲目で、最初静かなドローンで始まっていい音色だなーとか
思って聴いて2分くらい経った頃、突然ホントに突然土着的な金物
系打楽器の乱れ打ちの連続(大音量)になって(笑)ウワー、エー
なんでだろ、ここでよくある民族音楽の(チベットの仏教音楽に似て
いる、気もします)リファランスかーとか思ってたら一緒に聴いてたmariaはびっくりして「あなた恐いわ、恐いわ」とか言いながら近づ
いて来て肩にピトッとか顔を寄せて来たんだけどこれは正月に深夜
テレビでやってたエマニュエル夫人がダンナと車に乗ってタイの町中
をノロノロ移動してる途中に「なんかくれよー」みたいな感じで物乞い
に車を囲まれた時に鳴ってた音楽があまりにも似てたから、そのとき
のエマニュエルの真似だと思います(笑)
この突然ブチ切れて大音量でラッシュっていうパターンは打楽器に
限らず現代音楽全般に在りがちな感じだけど、非常におかしいですね
今聴くと。あ、悪い意味で。
これは個人的なエモーションの発露をそのまま形にしてるっていう
だけじゃなくて、その急激な変化のつもりで書いたものが人間が演奏
することによって全然急激じゃく聴こえるっていうところがイタイ
ところで、はっきり言ってどうしたの?っていう感じにしかならない。
パーカッションソロっていう分野自体、西洋音楽では20世紀に入る
まで存在しなかった、でそれ以降非常に奇形な進化を遂げてる(と
僕は思ってますけど)分野で、ミニマルミュージックとの奇跡的な
相性の良さを別にすると前述した個人的な表出が全開になってること
が多々あってそれを民族音楽的な高揚感みたいなのと合体させる、
みたいな醜悪なパターンが特にこの国の作曲家は得意で(笑)ま、
今となってはどーでもいいんですが、残らない。と思ってしまいます。
っていうか現代音楽について言えばシステムもコンセプトもeditも
いい加減な形で煮詰めてなくて個人的な表出が一番勝っているって
いうスタイルが圧倒的に多い気がするんだけど、これは跡形もなく
消えるっていう確信のようなものがあって、要するに孤独。っていう
ことだと思うのです。テクノロジーに代表される進化というものと
関係なく存在することの孤独。これはある種のジャズにも言えること
かも知れないし、他のジャンルについても言えるかもしれない。
でも決定的に違うのは新しいこと、先端であること、進化することが
存在意義の殆どだったことなわけで、ここにセンチメントを見い出し
たりする人もいるんだけど(笑)それは気持ち悪いですね。
あ、そうそう告知です。
今週の土曜日、21時から渋谷のsoftっていうお店でATAKメンバー
のさやかと僕がむかーし出したendっていうCDのボーカルだった
アカギの誕生パーティーをやります。
僕とmaria、間瀬さんもDJしてて朝までやってるのでぜひぜひ
いらして下さい。ね。酒池肉林になってそうですが(笑)
えーとsoftはlee君とエアコンディションっていうデザインユニット
やってるカネコ君のお店で、一昨年とか僕は非常にヘビーローテで
した。奥にラブラブスペースもあるし(笑)。
1000円でbirthday cake付きです。誰でもどーぞ。
日記見て来たって言うと割り引きとかいうラーメン番組みたいな
サービスはありませんが(笑)歓迎。です。
ちなみにsoft: 03.5467.5817。
青山トンネルのそばのampmの隣りの地下です。