2006 05 08
05 08
盛りだくさんの日。
まず14:30に東大の研究室へ。去年のICCで発表した記述不安定性っていうインスタレーションがあるのですが、それのブラッシュアップしたバージョンを作ろうと思っているんですね。で、あの核になってるテイラークエット流というカオス実験の初期に作られた実験装置は岐阜大学の研究室から借りたものなんだけど、今度はあれ自体を作ろうと思ってます。装置自体を。あれは音響生成装置としてもなかなか面白いし今だったらすごく色々省いて代わりにデータ検出のためのファクターを最初から付けたりとか、とにかく最初から作れるというのはいい。で、今日はそういう装置、器具を専門で作る業者の方と池上さん、lee君、大海君達で打ち合わせたのです。
で、途中から講義のゲストに来て頂いた久保田さんも合流して、雑談。その後講義へ。
講義は最初に久保田さんにsupercoliderのプログラムを基軸に複雑系と音楽、サインウェーブ、ミニマリズムといったことについてレクチャーしてもらってその後、僕と池上さんが加わるという感じ。実際にプログラムなどプロジェクションしながら話してもらえたので明解だったしよかったと思う。質問も含めて。
講義は少し押して終了。終わった後も熱心に話しかけてくれる外部の人の意見や情報は興味深い。それから生協のおにぎりとか食いつつ雑談してからホールへ。
今日はYCAMでやるインスタレーションで使う立体音響のシステムの音響実験をすることになっていて、これが非常に楽しみだった。Huronというシステムでこれはかなりパワフルです。どういうことが出来るかと言うと、
例えばスピーカーから再生される音はスピーカーから聴こえますよね。それがスピーカーから出てるのに音像は任意の場所(スピーカーからの距離)に設定できて、それをグゥゥゥゥーッて動かして自分を通り超して背後のある地点に何秒かけて到達する、というのが全てプログラムできるのです。
だから微細に揺れる音の膜によって空間認識を音で作ったり、体にかかってくる音とか通り過ぎる音なんていうこともできる。つまり空間での音の動きを含めてコンポジションできるわけでこれは相当面白い。実験も面白かった。長い1日。