2005 11 16

11 16

16:55から日比谷シャンテで二度目のアワーミュージック。この映画は奇跡だと思う。映画と映像の関係は当たり前のように音楽と音響に近い。問題はゴダールはあくまでも映画の側にいるということだ。しかしこの映画によっていわゆる911以降作られたほとんど全てのアメリカを巡る「映像作品」は存在意義が変わってしまったのでは。と思うくらい美しくて厳しくて自然だ。音楽にあって音響にないものという思考自体、現在では笑ってしまうくらい有効ではないと思うのだがもう少し枠を広げてコンピュータで音楽を作る、ということについて考えると現在の停滞はあるべき構造が存在していないということが大きいと思う。構造という言い方は誤解が生じやすいのでフォルムと言ってもいい。コンピュータで音を作りコンピュータの中で組み立てるという場合に音の動かし方と置き方についてフィットする方法が未だ見つかっていないのではないか。第三項音楽にも非常に関係してくることなんだけど。などということを考えたり、前回見落としていた繊細なディティールに感動したりしていたらあっという間に映画は終わっていた。

その後、品川に移動してオラファーエリアソン展の内覧会。SONYのクオリアプロジェクトで大変お世話になったプロデューザーの森宮さんに偶然遭遇。明日お会いすることになっていたので非常にびっくり。他にも友達に何人かあった。展覧会で印象に残ったのは初期の光を霧に投影して虹を浮かび上がらせるという作品でこれはロケーションも含めて掛け値なしに素晴らしくてしばらく時間を忘れて見入った。ただ、近年のオブジェクトと光による作品はあまりにも工業生産的で好きではなかった。それはスタイルによるところではなく感じる。終了後、mariaとみゆぽんたさんとぴこどんさんとその友達で品川で中華。ヨガの話など。

と書いていたら自衛隊は自衛軍になるというニュースが流れてきた。