2005 06 10

06 10

昼の12時(早っ)、悠治さんと待ち合わせて都内某所でATAK006 yuji takahashiのプロモーションの打ち合わせ。と書いてて思ったのが自分でレーベルやっていなかったら人のプロモーションの打ち合わせをする、ということはなかったんだろうな。不思議な気持ち。

打ち合わせは順調に終わって一緒に渋谷へ移動。15時からルノワールの地下会議室でfaderのインタビューで、HEADZの佐々木さんと西山さん達と。僕も以前インタビューしてもらっているので次のfaderには僕と悠治さんのインタビューが別々に載っているということになります。インタビューは最初噛み合わなかったものの、段々面白くなってきたんだけど僕とmariaはこの後、8日に続いてソニーコンピュータサイエンス研究所(CSL)のオープンハウスに行くことになっていて16時過ぎ頃タイムアップ。売れる一言をよろしくと悠治さんに伝えて(笑)ルノワールから渋谷駅→五反田のCSLへ。

会場では2Fがインタラクションラボラトリー、3Fが基盤研究室の発表で何と言っても北野宏明さんのシステムバイオロジーに関する発表が面白かった。システムバイオロジーに関しては本も読んでいるものの全然深めてはいないんだけど、これは音楽の構造というかフォルムの生成に使える考え方だなとずっと思っていて、発表終わった後に北野さんに質問など色々。何か一緒に出来るかもしれないですね、という話になって非常に楽しみ。とにかく見るものがたくさんあって茂木さんの発表がちゃんと聞けなくて残念。インタラクションに関しては僕はそれほど関心がないのでフーンという感じ。やはり音楽、というか作曲をいかに新しい方法で可能にするかということに興味がある。音色とリズムを基本単位とした。システムバイオロジーというのは生物の進化の過程をシステマティックに考察していくことによって他の分野、例えば創薬やガン治療などに応用していくというもので、当たり前だけど全てのシステムの元は生物の生成進化の過程にあるのでヒントがたくさんあるんですね。自然に聴こえる、ということをもっと先に進めることが可能かもしれないと思うんですね。コンセプチャリズムでノイズや新奇な音を組み合わせて、というのは今はそれほど興味なくて(また興味出ると思うけど)ある種、自然に聴こえて(とはいえこれは聴きやすいということとは別で)ただ、新しい成り立ちというか秩序によって構成されているという状態を探したいんですね。

んで、しばらく色々見て回ったり久しぶりに四方さんと色々話したりしてたら時間が過ぎてそのまま打ち上げのパーティーへ。僕は最近飲み過ぎで調子悪かったのでオレンジジュース飲んで色んな人を紹介されて話したりしてたら、どうも非常に元気なお兄さんがいて茂木さんにタックルとか蹴りとか入れてるんですね。で、胸の名札見たら池上高志さんでびっくりしました。非線形複雑系の。で、僕は本も読んでいたし非常に興味持っていた人なのですぐ分かったんだけど(っていうか似てるなと思いつつ想像以上に若い印象だったから違うだろとか思ってたんですね)向こうもカールステンのDVDに出てるのを見たりして(池上さんも出てるのですが)僕のこと知っててすぐ打ち解けました。で、話したんだけど面白過ぎでしたね。いやまったく想像してたキャラと違ってて、えーと開いてるなーっていう感じで(笑)その場で盛り上がって二次会行きましょうということになって(っていうか二次会作ったのですが・笑)一昨日と同じ五反田の遠野物語へ。一昨日同様、電通の佐々木さん、maria、久しぶりの久世君、池上さんや茂木さんの研究室の学生も一緒で色々話しました。僕が印象に残っているのは池上さんが「なんでサイン波で音楽作るの?」と言ったことだったんだけど、これについてはまた話したいと思う。複雑系っていうのは対象の性質ではなくてアプローチに重心があるので、彼がそのとき話していた音の動きから考えていくというのは面白いと思った。ただ、具体的な音の生成、構築にどう組み込んでいくかというのは難しいんだけど、とはいえ興味あるな。非常に。結局、僕もやはりお酒飲んで途中、茂木さんも合流したりしてかなり盛り上がった後、解散。楽しかった。