2004 10 24

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僕が行っているジムにはプールがあって比較的頻繁に水泳のマンツーマンレッスンみたいなのを端のコースでやっているのだが、この様子を見るのがオモロイ。
教えているおばちゃんはルックスと立ち振る舞いで察するにその道でかなりのベテラン、多分昔水泳かシンクロの選手で今はウニとか潜って取りに行くようなカッコをしている。つまり全身黒のボディスーツと水着の中間みたいな感じで背は低いのだが足の筋肉はパンパンに発達してて異常にハキハキしている。教わる方は大概はオバちゃんかオッサンでたまーにITっぽいデヴとか。
で、僕はその横を泳いでるんだけど時々耳に入ってくる言葉が異常に精神世界系なんですね。特に面白いのはかなり社会的にサクセスした後、余生で昼間ジムに通ってます的な社長オヤジみたいなのが習ってるときで、ほとんどバブ語ワールドみたいになってるんですね。バブ語ワールドというのは社会的地位が高くしかもストレスフルな人達の間で流行っている幼児語クラブみたいなのでこれは非常にストレス解消になるのでそんな風俗もある。SMクラブで赤ちゃん言葉になる政治家の話というのは非常に有名で(なんでこんなこと知ってるんだ。あ、僕は幼児語とかないですからね。シゲ(猫)に時々「シゲちゃまー」とか言ってるだけで。ATAKでその素養があるのはシバタ君とエバラ君です)多分普遍的なストレス解消法なんだろうけどここは昼間のプール、教えてるおばちゃんのほうはそんなニーズは知らないと思われるので(当たり前だ)時々困惑している。
けど教えながら言ってる言葉が結構スゴくて僕が今まで聞いて心に残っているのは「心臓に溜っているのは自分の毒素。クロールで身体を伸ばして開いたときにその毒素が溶けていくから」とか「水は裏切らないからね」とか「泳げないのはイメージする力が足りないから。まず頭で泳げている映像をイメージして、そのイメージを大切に持ったまま泳ぐの!」とかで。えーと(笑)こういう世界観の人が一定数いるのは知ってるけど問題は教わってる方の社長オヤジが「あ、そうか!そうだ、そうですね」とか言ってプールの中で潤んだ瞳で先生をみつめて首をガクンガクンさせて頷いたり、殆どギャグのようだが拳で手のひらをトンと叩いたりしてて、あと泳げなくて途中で立っちゃったときとか「立っちゃったですう先生」みたいなモードになったりしている。要するにみんな小学生みたいにばっている。あと「やっぱり出来ないよー」とか大声でママに言うときみたいに泣きそうになってる人も見たことがある。
他にも多分シャブ中だと思われるすごいデッカイ声で話し続けて、泳ぐときはザブンザブンのバタフライのオッサン(確実に毎日来ている。足の裏を風呂ですごい時間かけて洗っていた)とか色んな人がいます。