2009 01 28

01 28

午後、ベルリンからケルンに刀根さん、エバラ君と電車で移動。
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車中5時間くらいずっと話し続けたんだけど非常に面白かった。
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とてもじゃないけど書けるような話ばかりじゃないけど、彼がもうすぐ完成させる万葉集全巻をサウンドファイルに変換した超集大成的作品についてはきちんとした解説と分析がなされるべきだと思う。
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ちなみにこれは全て聴き通すと2000時間くらいかかるという怪物的作品でATAKからリリースします。
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プリペアードCDの前からフッサールの「幾何学の起源」に付記されたデリダの「序論」や「声と現象」の音響化、音=ノイズ化がいかに可能か?という問いに対する問いのような創作がポストモダンの迂回と無縁に取り出されて作られて、そこから膨大な時間と試行錯誤によって結実しようとしているというプロセスは、進化が忘れられた現在の音楽に対する強烈な提議になる気がしています。
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同時にそれはCDというデータフォーマットに対する提議にもなる、というかヨーロッパにいるとCDというフォーマットのカウントダウンと意義について明確になる。
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創造や音楽をつくるということのおいて、どこまでいってもセンスという軽薄な言葉による差異は確実に残る、というかセンスしか残らないくらいなんじゃないかという僕の意見に対して
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そういうものは存在しないというスタンスだからまずいんだけどさ、そうかもしれないと思うときもあるなあと笑っていたけど
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僕は既製品の匂いがする、特に一見一聴「非・音楽的」な音が作れます的な音楽内ソフトウェアが非常に苦手なのですが、つまりスーパーコライダーのような音がベーシックに嫌いなのですが
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その既製品感に対して刀根さんが「僕もそうなんだよ、既製品っていう感じがすると5秒で嫌になるもんな、そこが合うんだよな!」と言っていたのが印象的でした。
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多分音楽のフォルムが全然違っていても共有しているのはその部分で、それこそがセンスだと思うとばかにできないですねセンス。だってこれが嫌だというのは論理じゃないですからね。これがいいというのも同様に。
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夜にケルンについて会場を下見。昨日のクラブトランスメディアーレとはうって変わって小規模なギャラリー。ここにも8chのシステムが入る。
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夜はハンスコッホたちも一緒に刀根さん、エバラ君とクルド料理。非常に美味しい。

幾何学の起源
幾何学の起源

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