2006 08 11
08 11
昨日遅くまでかかったので昼前に起床。午後にYCAMへ。
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今回のfilamachineのドキュメンタリーを7/20にYCAM入りしてからずっと撮っていて、今日は僕の長めのインタビューを撮影。インタビューアーは阿部さんでこれはなかなか面白いものになったと思う。
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分かっている相手の的確な質問に答えるのと死んだような目をした学生と話すのでは全く事情は違うわけで本来僕は対話型のインタビューは好きだ。が、これは繰り返すがインタビューアーの質によるところが大きい。
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好きな人を目の前にすると言葉が出てこない、という性質は僕には全くなくて好きな相手には多弁でそうじゃないとほとんど口から発音がなくなるという単純な仕組みなんだけどインタビューもこれに近いものがある。
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インタビューで話していた話題で知覚的複雑性のことなんだけど、これはかなり未踏の領域で今回のインスタレーションをスタートとして追求したいと思う。
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音楽的構造、演奏、解釈の複雑性というのはよく言われるように聴衆に伝わらない、つまり男が延々と女の子に訳の分からない話をしている状態と同様になりやすい。が、音の運動、方向など知覚的な操作、構成は当然知覚的領域なので分かる、分からないという次元は存在しない(個人差は別だ)。つまり音の乱流や音の壁が倒れてくる、音の曲線などは全て可能なわけだがこれらが複雑に構成され組み合わせられると、実際には複雑な音の動きが充満しているにも関わらず何も起きていない、真空状態を作ることも可能だしその境界を行ったり来たりすることも可能なわけでこういうことをやってみたいのです。次は。
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というわけで大幅にインタビューは押して50分くらい話した後、阿部さん、エバラ君、YCAMの伊藤君、合田君で食事へ。合田君の運転で萩まで山道をクネクネ行ったのですが深刻に吐きそうになりました。
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なぜ萩か。というと萩は食の宝庫らしいのですが、今回は見島牛を食べるというコンセプトだったのです。
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見島牛は見島という離島で育った純粋培養の牛で現存80頭(!)の天然記念物なんだけど、(ここからはうろ覚え)見島が保護するにもあまりにも費用がかかるのでどうしようか、というのに出した結論が
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「この島以外で食べてもらおう」という滅茶苦茶なもので萩にそれ専門の店があるというのを合田君が見つけてきた、という次第です。非常に美味しかったです。しかも高くはない。見爛コースとかいう一番良い肉の盛り合わせを4人前とプラス、デザートも食べて一人4000円。非常に満足してYCAMへ戻る。
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こんな曲がった道だと帰りは間違いなく車中でそぼろ丼を作ってしまう、とか言ってたんだけどその心配もなく到着。音を直すのに2時間くれ!と言ってスタジオBへ。
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fixされた音楽がスタートする前の非常に静かな音楽があるのですがそれを大幅に手直ししました。非常に不思議な定位になっていると思います。どこから音が出ているのか分からない、漂うような。あとfixされている13分13秒の音楽の最後の4分半くらいを修正しました。
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2時間の予定があっという間に4時間たっていて終了。今日はこの後に重要な仕事が待っていて。
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Huronをリアルタイムで2ヶ月走らせ続けるというのは無謀だというのは誰しも共通していて、そこでHuronのaudio outをデジタルでNuendoに録音すればNuendoを24chからアウトするだけで同じことができる。ので完全に仕上がった状態をNuendoに録音しなければならないんですね。
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で、デジタルシンクというのは何故か嫌な予感がするもので、「これで録音できなかったらまた延泊かあ」とか夜中の3時にゲラゲラ笑いながら作業していたらホントにオーディオインターフェースを認識しなかったりして焦ったんだけど(ケーブル抜けてただけでした)無事、朝の5時くらいに終了。
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しかし帰る前日まで朝まで作業とは。多分もう1日長くても同じようになってただろうな。