2023年6月21日(水)から３日間、パリ・シャトレ座にて行われた渋谷慶一郎のアンドロイド・オペラ®︎『MIRROR』は大成功のうちに幕を閉じた。

オルタ４を中心に、ピアノと電子音を奏でる渋谷、47人編成のオーケストラ・アパッショナート、高野山声明を唱える5人の僧侶、渋谷とは旧知のフランス人アーティスト、ジュスティーヌ・エマールの映像でステージは構成された。アンドロイドやAIが世界的な大きな注目を集める中、人間とAIが作り出す最先端の音楽芸術はフランスのメディアでも注目を集め多くのTVやラジオ、新聞などのメディアが取材に訪れた。全12曲のうち、3つの「レチタティーヴォ」と呼ばれるオルタ４と声明や電子音のインタラクションを伴うダイアローグともいえる演奏は、多くのフランスの観客を圧倒した。オルタ４は、GPTつまりAIで作られた歌詞に、声明や電子音を聴き取りながら即興的にメロディをつけるという未知の音楽体験を生み出した。今回の公演には老若男女問わず観客が集まり、アンドロイド・オペラを観るために初めてシャトレ座に来たという若者もいたという。本公演の映像の一部は先日公開（https://youtu.be/F-vC0D7WRZM）され、全編の映像については国際交流基金の公式YouTubeにてオンライン配信プログラム「STAGEBEYONDBORDERS」の一環として2024年の2月頃に公開となる予定だ。
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