2005 01 15
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ダ・ヴィンチのエッセイ脱稿。これは「音楽家が本と出会うとき」というコーナーでミュージシャンが好きな一冊を挙げてそれと自分の関わりとか、まーそれにまつわるという感じで書いているんだけど、なかなか面白いと思います(何を挙げたかは掲載を待て。ということで)。で、その一冊というのの条件が絶版本と洋書以外ということだったのですが、びっくりしたのは絶版本のあまりの多さです。正直に書くと_ですね。あ、これいいなと思った本のほとんどが調べてみると絶版でこれは逆から見れば絶版になるような本が好きなんだな、といういいのか悪いのかまったく分からない多分どっちでもない性質が露になった結果なのですがしかしこれを絶版にするなんて、という典型のような本もいくつかありました。あえて一冊挙げると音楽之友社から出ていた「楽譜の歴史 皆川達夫著」という薄い小さい本があるのですがこれは非常にいい本だと思っていたんですね。内容は前2世紀の古代ギリシアの楽譜(文字ですね。この頃は)から歴史を辿って(要するにビサンチンとかネウマとかバロックとかから古典、ロマンなどなど大まかに)楽譜のコピーと説明が載っていて最新が1970年に作曲された近藤譲さんの「ブリーズ」っていう図形楽譜というこれも謎の選択なのですが、とにかくザーッと網羅していてしかもこの手の本が陥りやすい百科事典のようなブ厚いものじゃなくて、ホントに子供や低能でも読めるくらい簡易な作りで(笑・要するに絵本的ですらあります)それが逆にイマジネーションを誘発(笑)するところがあってイイ本だなと思ってたのです。音楽を書く、ということの意味とか書くということから音楽を考えるということはコンピュータで音楽作ってる今でも、っていうかずっと僕にとって興味のある問題で実際に時々パラパラめくったりしているんですね。で、僕みたいな専門家しか読めないっていうのではない、むしろ子供用教育本としても使える非常に優れた本なのに絶版。なわけです。非常に勿体ないと思いました。でも本は多いんだよな、実際。これからは絶版になった場合は著者がデータベース化して売るなり配るなりは自由っていうことになればいいのに。作った人、という意識が比較的弱い分野ですよね本は。
そいえばサウンド&レコーディング誌に僕と僕の仕事部屋が赤裸々に3Pに渡って載っています。仕事場公開は初ですな。これが。っていっても特別だったり豪華だったりはしないのですが。
しかしスパムでロレックスのレプリカ買わないか、っていうのが異常に多いのはなんだろう。いや、普通に買わないだろうと思って毎回削除してます。