2009 09 28
09 28
今日からYCAMに来ています。
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for mariaのインスタレーションバージョンというのを中庭に展示するためで、これは来年の2月まで常設される。
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あ、そうそう。昨日青山ブックセンターに池上高志+茂木健一郎のトークイベントを観に行きまして
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僕はあれこれ忙しくて1時間ほど遅刻していったので前半の話を聞けなかったのでイマイチ、文脈。というやつが掴めてなかったのですが
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印象に残ったのは茂木さんがある種のアカデミズムの底辺から突端までを貫通させたいというようなことをちらっと言っていたことだったんですね。
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で、後半に客席にいた港千尋さんが壇上に呼ばれて、その後、僕も壇上に呼ばれて四人並んでトークと相成ったわけです。
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それで、どうですか?今の話はみたいなことを聞かれたので、単刀直入にさっきの話の続きを聞きたいと思ったので聞いてみたんですね。
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つまり、茂木さんのレンジは今やものすごい広いわけで、恋愛本からヒラメキ脳とか、とにかく著書も読者も膨大なわけです、知っての通り。
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で、これは自分の本当にやりたいと思っている研究のテストケースとして裾野を広げるという長期的な戦略なのか、つまり100万のパイを持つことが研究に使えるという可能性は僕は否定できないので、そのつもりなのか、
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それとも単にマーケットの要請に応えているということに過ぎないのか、というのが僕の質問の主旨で、どうも日本批判とかある種の嫌気のようなものが彼から感じられたので、気になって聞いてみたんですね。
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で、まあ、なぜか遮られたりしたのもあるのですが、周囲が急速に気を遣い出してですね笑、うやむやになって文脈が読めてないとか言われたりしたのは残念の極みでしたな。
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というか当然、ほとんどの人はその部分は聞きたいわけでしょう。しかも僕は批判でも何でもなく、そこは本質的なので質問したに過ぎないのに、文脈がどうとか周囲に言われるのは心外でしたね。打ち上げでは楽しく飲んだり食べたり飲んだりして帰ったのですが。
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でも、文脈やルールに乗っ取った良質な何か、というのが場所を確保し続けられる時間はそれほど長くないと思っているのと、なぜもっと戦略に対してオープンな議論が出来ないのかというのは不思議なところで、
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音楽はある意味、戦略のようなものと無意識の混合が前提なジャンルなので、それに対してオープン過ぎるのはいわゆる文化人やアカデミッシャンに比べて僕が音楽家であるということによる部分が大きいのかもしれない。
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しかし、渋谷のように文脈を壊す人は貴重だと思うよ必要必要!とか言われたりしましたがそういう問題じゃなくて笑、僕だっていくら言いたいことを言っても所詮その良質と言われるような文化の文脈の中に位置づけられているに過ぎないわけだし、
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そもそもトークイベントというもの自体、そういう文脈にいる人で構成されていることがほとんどなわけです。全体からみたら。で、そこはもはや安住の地ではない、ということを前提にもう少し本質的に話したほうが有意義なディスカッションでありショーになるのではないかと思っています。
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ちなみに表紙を外された笑、次号のサンレコではその辺から生い立ちまで詳細に語っていて、僕はその校正をしなくちゃいけないのに逃避してこれを書いている、なぜなら表紙を外されたから、という次第です笑