2003 03 27

03 27

僕は結構前から安室奈美恵は好きで、顔はもちろん手足が長くて
運動能力に優れていることとかハングリーとかトラウマという
言葉との距離が近いような気がしたり色んな理由があるんだけど、
とにかく顔は好きです(笑)。で、それだけじゃなくてボーカリスト
としても結構評価してます。

それはMISIA、宇多田ヒカル以降の技術としてのボーカルっていうか
本格R&B路線のそれとも、その回りにゴロゴロいるブサイクちゃん達の
ブラコン傾倒組(笑)とも違うし前にも書いたbjork以降の歌姫ちゃん
達とももちろん全然違う(っていうかこの中ではbjorkなんて聴いた
ことすらないんじゃないかっていう想像が可能な唯一の存在。ですね)
スタイル的に分類したらなんとも中途半端な、歌謡曲と言ってしまえば
それまでなんだけど、でもそれとは明らかに違う微妙なスタイルを維持
してきたと思うのです(だって今の歌謡曲って言ったらほとんどが顔
が好きとか言ってられないくらいヒドイからさー。特にバンド系はクソ
が多い。耳が腐る。と思うけど実名は書かないっていうか覚えてない
です。でもこの前もナントカっていうバンドのライブが夜中やってて
下手なロックとトランスみたいなのを混ぜたスタイルでミキサーなんか
いじっちゃったりして相当痛かった。です・笑)。

もちろん、ユーロビートからR&Bまでそのときの流行は小室哲哉と
いうフィルターを通してだけど、一応追っかけているものの僕がそう
いうことと無関係に凄いと感じたのは2年くらい前なんだけど、彼女
の声は高校生とかがタムろしてるようなすごくうるさいマクドナルド
とか、ゲームセンターみたいな音楽にとっては最悪とも言える、でも
最も聴かれることが多い劣悪な再生環境でまったく埋もれないというか
むしろ屹立してることで、チラっと聴こえただけで完全に安室奈美恵
の声だと分かる、個性というには強力過ぎる武器はミックスとかの
問題じゃないことは明らかです。

ちなみに殆どの男性ボーカリストはそういう場所では声が聴こえない
です。多分、声が相対的に低いということが一番の原因で歳をとるほど
声が低くなるので、30台後半以降の男性ボーカリストがなんとも受難
なのは劣悪な再生環境では声=メロディーが機能しないということが
すごく大きいと思うのですが男のことなんかどうでもいいのです(笑)。

なんで気が狂ったようにこんなに長々と安室奈美恵のことなんか書い
てるかっていうと、最近テレビで彼女の新路線みたいなヒップホップ
プロジェクトを見てその振付けがあまりにも可愛くって家で流行って
るっていうことが一番の原因なんですが(move your body bodyとか
歌いながら僕もmariaも手とかグルグルさせてよく踊ってます。今日
なんか朝起きた瞬間から始まりました・笑)そのプロジェクトは
安室奈美恵にしては珍しく「スタイル」がかなり厳密に限定されてて、
確かにここ最近微妙に漂っていたちょっとダサくなったかなーって
いうムードは一掃されたし、これからキャラを台頭させてきそうな
予感十分のバブルガム・ブラザーズみたいな女子と組んでたり仕込み
は十分な感じなんですが、残念なのはメロディーのピッチが低いこと
です。

僕はやはり小室哲哉が書くハイトーンの連続で出来た、歌う場合
エモーショナルにならざる得ないメロディーを微妙にフラットしな
がら歌う安室奈美恵が好きで、それは洋楽からの影響を受けたり
作詞をしたり作曲のようなことをしてみたりっていういわゆる
ボーカリスト的なステップアップとかもっと言えば外部と完全に
切れたところに存在してる強力な意志を感じます。
それは伝達に再生装置を選ばない言ってみれば超歌謡曲的なもので
もしかしたらボーカルというものの本質にも結構近いかもしれない。
とは言えもっと好きなのは顔とスタイル、ミニスカートがすごく
似合うことなんだけど(笑)