2009 04 30
04 30
なかなかツアーのことを振り返る心境にならないけど、思いつくままに書くと
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今日は5/2でAN4TOURのファイナルになる日本のツアーが始まって、山口と京都が終わって東京に戻ってきて空いている1日を利用して最後のUNITの準備をしている。
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これを書いている自分がすごく不思議な感じがする。色々なことが変わっていってるのに僕は相変わらずコンピュータにaudio fileを読み込んで縦にしたり横にしたりしている。
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コンピュータで作曲出来ないと思ってからしばらく経ったし、このツアーをやっていること自体が信じられない。本当に信じられない。
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YCAMと京都のMETROは同じメンバーによる全く違うライブになった。ライブインスタレーション、というちょっと理解不可能な言葉があるけど、YCAMの公演は空間と高解像度な音と映像によるインスタレーションのようなライブでこれはライブ/インスタレーションだなとか思いながら色々な場所で聴いたり見たりしていた。
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YCAMに初めてきたのは開館前のデモンストレーション期でslipped diskでライブをやったのがここの初めての音楽イベントだったと思う。最後にcome with meを流したのは感慨深かった。あの曲はslippe diskのファーストに入るはずの曲だったんだけど当時の僕たちにはpop過ぎて入らなかった。今なら大丈夫なんだけど。だから僕にとっては最後にビートを流してハッピーエンドでチャンチャンというのとは全然違う気持ちで、filmachineもmusimissileもここには色々な思い出がある。
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京都は昨日を踏まえたというかかなり全員アグレッシヴなライブで池田さんも含めて全員かなりロックなライブになっていた。というかすごく微妙な化学反応が起きていた気がする。始まる前に後方のスピーカーのチューニングを念入りにやってバランスを整えたら俄然スピーカーが鳴るようになった。
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で、これは池田さんにも言われたことで、僕も迷っていたことなんだけど今ライブでやっている音楽につけられる映像がない。レイヤーとコンポジションが極まっているというか、音の粒子や重なりの複雑性を視覚的に表すことが出来ない。
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同時に映像があるとどうしても映像に注意がいってしまって、耳が開き切らない。僕の今のセットだと8chどころか4chでも広さ次第では十分に空間的に音が動くのと、それを含めたコンポジションをして、それから断片化したりというかなり複雑なことをやっているんだけど、それには視覚はないほうがいいんじゃないか、という結論に至った。
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映像は音を咀嚼してるから親切ではあるんだけど、AN4のツアーをヨーロッパ、台湾、日本とやってきて、最終的に音だけでいいということになったのはなんか最初から決まっていたような結論だけどそういうこともあるな、という気もする。だからUNITは完全暗転でやることにしました。
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僕は色々シュミレーションしたり準備したり新しい断片を作ったりしているうちにテンションが振り切ってここ数時間で何度か狂いそうになってます。本当にいってしまうんじゃないかな、というときがここ何時間かで何回かきている。やはりコンピュータはあぶないというか怖い。明らかにオーバーキャパシティなんだけど、明日が終われば楽になると思う。
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明日、というか今日は徹底的に楽しみましょう。
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忌野清志郎氏の御冥福をお祈りします。
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僕は人間の声というかヴォーカルを本当に凄いと思うことは滅多にないんだけど、この曲を歌っているのが本当に好きだった。でも一番好きなパフォーマンスは今youtubeで検索したら無くなってた。なんでみんな無くなったり死んじゃたりするんだろうな。