2008 10 13

10 13

グールドのゴールドベルグ55年盤の成功は演奏とモノラル録音の組み合わせによるところが大きいと思っている。ピアノは音響体として完全過ぎるゆえに、モノラルのように音楽、演奏の核にフォーカスして録ることが成功することがある。
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僕が晩年のゴールドベルグよりデビュー盤のほうが好きな理由もことモノラル/ステレオ問題が大きい気がする。
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で、最近リマスターされたモノラル録音のゴールドベルグ55年盤というのを試聴したのが、よくなかった。元のままのほうが全然いい。レベルもだが、空間も広げようとしている印象があってもとの良さが消えてしまっているように感じる。
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この場合の良さが失われているというのは、演奏のコアが拡散して聴こえてしまっているということを指す。僕は歴史的レコーディングは絶対にいじらないほうがいいとかいう保全主義者では当然ないので、今回のはもったいないなあと思ったし、実際モノラルレコーディングで成功している演奏のリマスタリングは難しいと思う。
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なので、僕はこっちを聴いてます、とか書いてリンクを張ろうとしたらamazonにはなかった。こういうタイプのジャケのやつね。
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ちなみにこのグールドのバッハ トッカータ集は僕が一番良く聴くグールドのバッハで、特に2枚目がすごくいい。車で爆音でかけてドライブしたことがあったなー。