2016 07 07
自宅で音楽を作るには
僕は日本の自宅には小さなアプライトピアノがあるだけでほとんど音楽は作らず、ひたすら自分の事務所というかスタジオというかATAK TOKYOというとこで音楽作っています。
パリでもほとんどシャトレ座の中にあるスタジオで制作してますが、最近はこっちでも忙しくてスタジオまで行く時間がない!とかスタジオは遅くても23時までしか使えないので、それだと時間が足りない!ということが起こります。最近だとPIGALLEのショーの音楽作ってたときとかは典型的にそのパターンでした。
なのでパリの家には簡単な制作用のスピーカーをセットアップしてるんですが、FOSTEXのPM0.3と同じくFOSTEXのPM-SUB miniいうのを使っていて小型ながら自宅システムとしてはすごくいい感じです。このサイズならスーツケースに入れて移動スタジオとしても使える。
ちなみにパリの家ではこんな感じで置いてます。めちゃシンプルでしょ。
重要なのは2.1システムというか、これだけ小型のシステムでも低音はサブウーハーに送って使うということで、これ普通のステレオ2チャンネルで作業するよりも格段に耳が楽です。
低音を小型のスピーカーでモニターしようとすると頑張り過ぎてて音がつらい。つまり耳もつらい。
真ん中に小型でもいいから低音用のサブウーハー置くというのが肝な気がします。
ちなみにシャトレ座の中にあるスタジオはこんな感じ。こっちでは劇場の近くの楽器屋で買ったFOCAL使ってます。フランス製だからパリで買うと驚くほど安い。
クラシックが主な劇場だから劇場の中で電子音楽作ってるアーティストなんて当然いなくて、モニターもなかったから2年前に自分で買って台車で運んで持ってきたのです(笑)
ここはセーヌ川に面してて日差しの変化もきれいだからずっといれる。なんとなく東京の僕のスタジオにも部屋が似ていて、居心地良くて気がつくと時間が経っているというのも同じ。
というわけで行ったり来たりしながら音楽を作っているときに小型のスピーカーシステムは大事という話でした。
で、いずれにせよ移動が多いのでコンピュータの中には膨大にソフトが入ってるけど機材としてはすごくシンプル、どこでも作業ができるというのがますます大事になってきてます。