2015 11 05
滋賀で12/8に完全ノンPAのピアノソロをやります。
滋賀のピアノ専用ホールで関西では久々となるピアノソロのコンサートをノンPA、生音のみでやることになりました。
僕にとっては9月にやった東京のソノリウムというピアノ専用ホールでやった「Playing Piano with No Speakers」が成功したのでプロジェクトした後はじめての公演になるのですが、このコンサートは成立の経緯がちょっと面白いので書きます。
今年の8/29に「寝待月のショー」という野外レイブが滋賀県のキャンプ場であって僕もラップトップのソロライブで呼ばれていたんですね。
イベントのトリでやることになっていて、アシスタントと機材を持って東京から3時間かけて到着したらちょうど大沢伸一さんがDJ中、その後が七尾旅人君で、最後が僕だったんです。
が、なんか天気が怪しいなと思っていたら七尾君のライブの途中から豪雨になりだして、雨は強まるばかりで僕はテントから出れなくなり出番が終わったDE DE MOUSE君とこれどうなるのかな?とか話していたら。
キャンプ場というか山奥だったので豪雨はシャレにならないというか、「このままだと橋が決壊して川が氾濫するのでみなさんキャンプ場から出てください!イベントはここで中断とさせてください!」とかいうアナウンスが流れて、なんと僕は自分のライブの直前でイベントが終了してしまったのです。
ステージに様子を見に行くとオーガナイザーの尾藤君が半泣きで謝ってたりして、かわいそうだなと思って僕も「このリベンジでなんかやろうね」と話したんですね。
それでその後やりとりしていく中でSTIMMER SAALというピアノ専用のホールが滋賀県にあって、そこはピアノの調律師がこだわりまくって作ったホールらしいということもわかったんです。
ちょうどソノリウムと同じようにピアノが置いてあるフロアの下に空洞をつくるためにホールを2階にしていたりして、ピアノも僕がすごく好きなベーゼンドルファーのインペリアルという3メートル近くあるピアノもある(ちなみにこのピアノ買ったら確か2000万円くらいするんじゃないかな)。
サイトにこのホールの設立意図みたいなのがあって、それも僕の意見にすごく近い。
「どのような響きが、ホールには必要なのでしょうか。私はこの秘密はピアニッシモにあると考えています。奏者が色々なピアニッシモを出せる様な響きを考えてゆく事です。そうすれば、奏者が全神経を集中させて主張したピアニッシモの音色を、聴衆も全神経を集中させ聞ける、と云う状況が出現するはずです。 消え入る様な音に耳をそばだて、奏者と聴衆がその瞬間一体になる、これが本来の音楽の楽しさであったはずなのです。(中略) その為には聴衆の人数は100名~200名とし、背が同じ音を聞ける響きを創り出す為の様々な工夫が必要だと考えました。」
ソノリウムでやった「Playing Piano with No Speakers」同様に今回も限定100名、PAスピーカーを一切使わない全員がピアノの生音のみを聴く公演でチケットはここから購入できます。
関西でピアノソロはひさしぶりなので京都や大阪のかたもそれほど遠くないのでぜひ来てください。
東京公演は告知ナシで一晩でソールドアウトしたので追加公演しましたが、今回は売り切れてもスケジュール的にできないのでおやめにどぞ。