2014 09 09
バキューム
一昨年(だっけな?)にメールマガジンというのをやってた時期があって。
元スタジオボイス編集長の松村さん(この人が相当面白いんだけど)とスカイプでチャット対談したのものをなるべく粗いまま二週間に一度配信するというもので、さっきハードディスクを整理してて読んだらダラダラしてて面白かったので、一部掲載っていうかコピペします。
Vacuum(バキューム)っていうメルマガで、これ25回くらいやってるからまとめれば本になるんだよな。
2013年はこんな感じだったのか・・
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松 おつかれさまです!
渋 あ、ども。おつかれさまです。しかし松村さんが忙しいとはいえ、この対談をさ、平日の昼間っていうのは無理だね。。
松 たしかに平日の昼間は気分でないね。
渋 あと昼間は時間がとれない。なんか分刻みなんだよね。。
松 今週は私は絶望的に時間がないんだよなー すまん!
渋 なんで? 「エレキング」ですか?
松 「エレキング」もあるけど、ほかにも本の校了が重なってるのね。
渋 ああ。僕も今週は異常なんだよね。昼間10分人と会うとか無理だったりする笑
松 どうやって予定組むのよ?
渋 10分間、人と会うのだよW 一人とねW
松 つぎつぎ10人に会うの? 10人が列なしてるの?
渋 あのさ。やっぱ昼間やめようかw
松 いや、今週は昼間しか時間ないw
渋 10人も人と会うはずないだろw
松 同時じゃないよ。10分置きにさばいていくのよ。
渋 無駄じゃんw
松 かな!?
渋 っていうかそんな人と会いたくないw
松 前に会社勤めしていたときは、一日に何人もプロモーション受けたことがあるけどね。あれムダよ、かなり。
渋 そのうちの一人として僕も最初に会ったよねw
松 最初はそうだったね!
渋 そうそう。
松 でも、それはプロモーターではないじゃない。渋谷くんは、音楽家だと知っていたわけだし。おのずと対応はちがいますわな。
渋 それはそうだけど。
松 最初に会うときは緊張したけどね。
渋 へーそうなんだ。なぜ?
松 つくってる人を前にテキトーに話せないでしょ。
渋 あ、それはそうかもね。僕もインタヴュー受けててさ、あまりにも相手がバカだと途中から全面的にウソとかいい続けておもしろくしようかなとか思うもんな。
松 それ、フツーにムッスリした方が相手のためにもなると思うけどね。
渋 しかしさ、それはある程度、想定内になっちゃうじゃん。やはり神経質で繊細な方でした。みたいな。そんなのはイヤだからなーw
松 でも、相手が自分のダメさを気づけないでしょ、それじゃ。
渋 僕はね、そこまで優しくないのよ。初対面の相手を良くしてあげるほどは。
松 それはたしかに優しさかもね。
渋 そうそう。僕はよく知ってる人とか友達とか死にそうな人とかには相当優しいと思うけど、あの、よくわからない若者とか知らない人を伸ばしてあげようみたいなのは圧倒的に欠如してる興味ないの。
松 ずっとそう?
渋 そうだね。
松 上長とかになれないよ! 部長とか課長とか。
渋 ムリムリ。
松 組織に属してないもんねー、一回も。
渋 そうなんだよね。だから〈ATAK〉は株式会社だけどいわゆる会社組織的な感じにする自信はないし、対等か自分の知らないこと知ってる人じゃないと話ができないんだよね。
松 組合とかギルドといったのもちょっと違うよね。
渋 ちがうね。僕にとって関係性っていうのはほぼ常に個人的だね。
松 最終的にはどうしたって、一対一になるとは思うんだけどね。
渋 あ、ごめん、今コーヒー入れてた。
松 昼間ですなー
渋 そうだねー
松 私もいまコーシー飲んでます。昼下がりの情事って感じだねー
渋 w 僕は
松 ナニナニ?
渋 昨日の夜すごいひさしぶりに一人でバーに行ってワインなど飲んだけどさ、えらく新鮮な時間でびびったなw
松 ひとりで情事したのかと思ったわ!
渋 オナニーじゃんw
松 そうそうw そのビリー・ワイルダー的ないいかえねw
渋 バカだな。。
松 ひとりでバー行くなんて、ゆたかな時間を過ごしてますな。
渋 そうそう。すごく珍しいの。
松 そういうときって、行きつけのに行くの?
渋 いや、だから行きつけなんてないのよ。一人で行かないから。
松 なーる。じゃあ飛びこみなの?
渋 まあ近所で前に『GINZA』の中島さんと行った店だからどんな感じかは知ってたけど。
松 中島さん! 元気ですかね?
渋 すごーくたまに、夜中の2時くらいに待ち合わせて飲むよw
松 私は『ザギン』の編集長になってから会ってないね。
渋 あ、そうなんだ。忙しそうだね。僕と同じで、深夜2時過ぎないと時間できないみたいだから飲む時間は合うんだよねw
松 テッペン越えてからね!
渋 テッペン超えても2時くらいまではピークタイムだからってクラブみたいだなw
松 だなw で、ひとりバーはどうだった?
渋 ひとりで飲むと、味がよくわかるね、当たり前だけど。
松 それはけっこう真理だよな。酒を味わって飲むことって、あんまりないじゃない?
渋 そうそう。ないよね。楽しい相手だったらさ、別に美味しいワインじゃなくてもいいもんね。
松 渋谷くんの酒の好みってどんなの?
渋 ワインばっかり。
松 ワインは……私はあんまりわからない……もうしわけない…
渋 あ、でも全然詳しいとかじゃないんだけど。というかこの全然詳しくないんだけどとかっていう人が結構詳しかったりする展開ってよくあるけど、僕はほんとに知らないよw
松 なんだそのもってまわったいいわけ!
渋 国と地方で好きなのはある、くらいだけで。年代とかまったくわからんw
松 私なんか、国も地方もないわw
渋 なにが好きなの?
松 ショーチュー
渋 僕も焼酎好きなんだけどさ、酔っぱらわないんだよね。飲んでも。そんなことない?
松 私は酔っぱらう閾値がありますね。ある程度を越えると酔っぱらうけど。
渋 いや、酔っぱらうんだけど、なんか覚めてる感じがあるでしょ。ダウナーというか。
松 ああーそれが好きなんだけどね。
渋 うけるなw
松 なんで!
渋 すごくそれはまってるw キャラと合致しすぎ。腹痛い。。
松 えーそう! 別オレだうなーじゃないじゃん!
渋 マジでいまケラケラ笑ってるんだけどw いや、ダウナー好きそうだよ。
松 そうかね?
渋 うん。
松 ダウナーって音楽にたとえるとどういうの?
渋 ダブ。
松 じゃー渋谷くんの定義だとダウナーだわw ダウナーというかダウン・トゥ・アースな感じね。
渋 そうそう。
松 別にいいじゃん! ダブで!
渋 いいと思うよ、ダメっていってないじゃんw
松 いってねーけどねw
渋 その抵抗してるのがウケる。
松 どういうのがダウナーにあたるのかわからなかっただけよ! ちなみに、アッパーは何?
渋 僕はワインがそうなんだけどね。酔っぱらうんだけど、頭の一部が冴えてくる。
松 それでワインばっかなの?
渋 なんかその妙な覚醒感と妄想というか想像が膨らむのが好きだね。
松 ひとりでバーで妄想を広げたわけだ。
渋 そうだね
松 それはいいよなー 晩酌するのともちがうもんね。そとで飲むと。
渋 そうだね。晩酌という感覚はないね。
松 でも忙しいんでしょ?
渋 忙しい。
松 合間縫っていくんだ。
渋 いや、だから行かないよ、基本は。夜に会食でミーティングみたいなときはさすがに飲むけど。ただときどき、ひとりで飲むのはいいかもと思った。なんか気持ちを整理するのに。
松 私なんか数年はひとりで飲んでない。
渋 あ、そう。
松 ホント!
渋 行きそうなのにね。
松 好きなんだけどね!
渋 でも家で晩酌するでしょ?
松 さいきんはしたりしなかったりだね! 昔は徹底的に晩酌することもあったけどね。
渋 そういうときは奥さんと飲むわけ?
松 ひとりで飲む!
渋 え、そうなんだ。
松 奥さんと飲むこともあったけど、基本的にひとりで飲みますね。
渋 それ面白いな。
松 なんでー
渋 だっているわけでしょ? 家に。そのとき。
松 いるいる。でも自分で部屋に閉じこもって飲めばいいじゃないー
渋 なんでだよw
松 自分と酒との競走だからね!
渋 好きなんじゃん、酒w
松 キライじゃないですよ。でもすっかり弱くなったな。
渋 で、そういうときは焼酎を飲むと。
松 のむのむ。
渋 僕もすっかり弱いんだよね。普段飲んでないから。
松 毎日飲むわけじゃないんだね。
渋 まったく。飲んでも週に二回だよ。
松 それはいいペースですね。
渋 下手すると一回かな。
●
松 ライヴなんかの打ち上げでは飲むでしょ?
渋 それは徹底的に飲むねー
松 その印象があるから毎日飲んでそうな気になる。
渋 ああ、終わったあとはひどく酔っぱらってるからね。
松 この前も調子よさそうだったね。
渋 わw そうだった気がするねー
松 憶えてないのかよ!
渋 なんとなく憶えてるけど、ひどいことしてなかったよね?
松 してないよ!
渋 よかった。。
松 ひとから聞くと安心するよね。
渋 安心する。
松 でも私は帰る間際にちょっとだけ話しただけだから、それ以外ではひどいことしていた可能性はなきにしもあらずだなw
渋 そうだねー。僕もあんまり覚えてないんだよな。
松 ライヴのデキがよかったからね。
渋 ライヴの後っていうのはさ、僕にとっては珍しい日というか時間なんだよね。帰ってなにもしなくていいから。だからハジけるんだよね。
松 特別な開放感なわけだ!
渋 そうそう。抑圧してたものが一挙にw
松 ライヴ終わったあとの渋谷くんて、夏休みの最初の日に海に来たヤツみたいな感じだもんな。
渋 そうなんだ!
続く・・・