2005 09 15
09 15
昼間、東京造形大学へ。特別講議の一回目。
造形は京王線の橋本の次の駅、相原っていうとこにあるんだけど家から丁度、1時間くらい。1時間電車に乗る、ということが稀な僕は前日に何をトチ狂ったのかボリス・ヴィアンの「うたかたの日々」とカフカ「夢・アフォリズム・詩」(平凡社ライブラリー)という本、2冊も買ってしまったのですが(大バカです)、当然ボリス・ヴィアンは血迷っただけなので(たまたま入った古本屋で420円でイイ感じの装丁のが売っていた)家に置いてきて、カフカのほうを熟読して車中過ごしました。
このカフカの本は非常に良いです。夢の章は率直に言って悪夢なんだけど(笑・基本的なテイストですが)素晴らしいのはアフォリズムの章で要するにヴィトゲンシュタインの反哲学的断章的なメモの断片なんだけど、動的な思考の跡が読み取れて興奮します。なので比較的時間はあっという間に感じて大学に到着。やはり授業の時間を午後にしてもらったのは正解だった。去年まで午前のときは着いた頃にはかなり疲れていた。
で、授業では久しぶりに大久保先生、この授業に僕をオーガナイズしているキュレーターの四方さんと再会。初回なので自己紹介などしてもらいつつ自分がやっていることなどを話す。学外の聴講生の方も来てて嬉しい。というのも学内の生徒の数が非常に少ないのと美大の3年生というのは異常にのんびりしているので聴講が多いほうが張り合いあるし場の刺激になると思うのです。なのでラップトップで音楽作っている方、どんどんいらしてください。テーマはフィールドレコーディングと作曲です。僕の稚拙な指導でよければさせて頂くので作っているものがあったら持ってきてください。出来ればラップトップごとがいいです。
ただ、実際のところコンピュータでsound file並べて音楽作るのに指導もへったくれもあったものじゃないので一緒に予め変化を持った音を素材に音楽を作るにはどういう方法が有効か考えていければと思っています。
で、つい最近決定したのですが、この授業の最終講評会は11/10(thu)13:30から銀座のapple storeシアターで行います。もちろん一般公開で。聴講で参加される方もそこで発表して頂いてプレゼンテーションやディスカッション出来ればと思っているのですが、問題はその発表だけ参加というのはダメなので興味ある方は次回授業9/29から出席してください。詳細はinfoページに。
で、学部の学生とも色々話したんだけど考えちゃう部分はあった。ただ、これは書くと消耗するからまた今度。
夜は母親の誕生日をmariaと3人で。