2005 05 31

05 31

結局、昨日は悠治さんの新作(gs-portraitという曲。gsはガートルドスタイン)をキムケンスタジオでレコーディング、何度かテイクを録ってプラス完成してある5曲もチェックしたんだけど、この時点で20時過ぎていたので一度終了。僕と悠治さん、キムケン、mariaの4人で六本木のmotiでインドカレーを食べて悠治さんは帰宅。僕達は戻って新作(合計6曲)のマスタリングを26時頃まで。

今日は14時に僕とmariaだけでキムケンスタジオへ。悠治さんはマスタリング完了した時点で呼ぶことになっている。今日は昨日レコーディングしたgs-portraitのマスタリングからスタート。まず2つあったテイクを選ぶところから始めたんだけど2にそれぞれ良い部分があるのでsonic solutionの中で多少編集をしました。この曲、相当良いと思います。その後、gs-portraitと近親関係にある(僕の中でね・笑)「それとライラックを日向に(1989)」をマスタリング。思いのほか時間がかかる。過去の曲は当然DATやCD-Rがマスターなんだけど、今回のアルバムでは新作とそれらの境界をどれだけ無くすかというのが重要だなと思っていて、よくある音質差が年代や録音状況によって異常に乖離しているCDにはしたくないのです。聴いてて疲れるから。

その後、「雲輪舌260795(1995)」をマスタリング。これは何の問題もなく終了。音圧と高域に気を使う。思うに当時はサンプラーをmax/mspで制御するというスタイルなのだがサンプラーのout putは現在のラップトップのout putよりも優れている。大概のaudio interfaceよりも。というかコンピュータは楽器ではなくてサンプラーは楽器だということをout putの配慮の差で非常に感じる。で、最後に1963年に作られた「TIME」をマスタリング。これについては本人の作曲ノートが面白いので引用。
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time は真鍋博のアニメのために作られた 最初の電子音作品 
草月アートセンターの奥山重之助の考案した磁気ヘッドペンシルによってテープに書かれ
フィードバックされた時計の音によって サラリーマンの24時間を描く
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これも元の音が良く、昨日の時点でヒスノイズは消さないという方向も決まっていたのでそんなに苦労はしなかった。この時点で19時過ぎ。19:30から僕達はATAK Tシャツの打ち合わせが西麻布の交差点のtetesであったので一度マスタリング終了。キムケンに細かいノイズの調整などお願いしてtetesへ。同時に悠治さんに1時間後に来てもらうように電話。打ち合わせは少し押して終了。プリントとボディの加工の方向性が試行錯誤の末、今日やっと決まった。これでバッチリだろう。Tシャツもこれでいよいよ完成だ。6月後半に発売します。詳細はもう少ししたら。

で、悠治さんと合流して再びキムケンスタジオへ。通して聴いてもらったんだけど音質的、音圧的な部分は非常に気に入ってもらえてよかった。1曲目の編集も。で、曲間を一緒に調整。入念に色々試す。結局マスターも焼いて24時頃終了。終わったー。すごくいいものが出来たと思う。嬉しい。全9曲、total time 60’02″。

その後、もう電車もないしということでテレ朝通りの入り口のeight cafeでペキンダックと紹興酒で打ち上げ。26時過ぎまで色々話す。今後のこととか。少し酔っ払ってタクシーで帰宅。