2005 02 26

02 26

盛り沢山な1日。

12時起床、家で食事の後mariaと恵比寿へ。
まず東京写真美術館でやっているオタク展示→文化庁のメディア芸術祭を横目で見つつ→同じく恵比寿にあるNumber (n)ineのプレスルームで展示会→表参道のCAYで大友さん他のライブ見て→帰宅。

という感じで。オタク展についてはやや期待外れでこれは展示方法、規模によるところが大きいんだけど、えーと、これを見て面白いのはオリエンタリズム好きな外人かホンモノのオタクかのどちらかだろうというのが正直な感想。確かにオタクは今の日本の輸出産業なので仕方ないかもしれないがオリエンタリズムに傾斜し過ぎててしかも直球なのでちょっとな。という感じ。あ、でもここに写真展示されていたオタクの日常の写真=カップラーメンを食べながらPC作業みたいなのは数年前まで実際に僕が。こんな感じだったので笑えなかった(と言いつつ笑った←外人の日本語メールの真似)。

メディア芸術祭も同じく展示方法が非常に良くない。かなり駆け足でちゃんと見てないから正確なことは言えないけど、同時に見る気が失せるものがあまりにも多かったのも事実。

Number (n)ineはパリコレで発表された2005-6A/Wの展示会で白いロングTシャツ、同じく白の襟ぐりが開いた長袖のカットソー、ベージュとブルーが混ざった発色がいいネルシャツ(これが今回一番のヒット)を予約。2005S/Sよりも細身になっている印象。ちなみにS/Sのパーカーは加工が非常にイイ感じでヘビロテ中。

その後行ったCAYのイベント「音の精神」は24チャンネルシステム「アクースマティック」を使ったイベントでフランスの電子音楽が伝統的に大好きな多チャンネルの音像移動(苦笑)などなどのデモンストレーションがあったんだけど、えーとこれは圧倒的につまらなかった。っていうかピエール・アンリのロックっぽい曲とか本当に気がおかしくなるくらいつまらなくて、こんなものがちょっと前にテクノ経由でウケていたことに驚愕(当時はなんとなくスルーして聴いてなかったのです。大体ポップカルチャーから「再評価」される堅めのモノというのと折り合い悪いことが多いんですねーなぜか)。

しかし特にアカデミックな分野の電子音楽でフランスは本当に不作というのが私見で、例えばfrancis bayleにしてもそうなんだけど音のリリースにのみフォーカスし過ぎていて結果として非常に古典的なコンクレートとドローンの中間みたいなものに落ち着くという傾向が強い。多分に音の重ね方、動かし方でもハーモニー的な発想が見え隠れしているのが原因でスペクトル学派にしてもその傾向は強い。単にハーモニーの問題に回収され過ぎるというか。

んで、大友さんのライブを聴くのは随分ひさしぶりだったけど非常によかった。
ミニマルで限定された素材が明確なプロセス(モノ⇔多チャンネル、sine waveのような長い音⇔コツッ、ゴツッといった短い物質的な音)で展開されていくのだが、その経過の見事さはさすがで演奏能力と構成力の高さを再認識。思うに擬音語で語れるものの方が面白いものが多い。終演後、5年振りくらいに大友さんと1ヶ月振りくらいに畠中さんと話す。