2016 11 16
ゲストに菊地成孔、森山未來を迎える
Keiichiro Shibuya Playing Piano Plus
渋谷慶一郎が12月4日に東京・天王洲アイルの寺田倉庫にて、年末恒例となったピアノソロによるコンサートを今年は豪華なゲストを迎え「Keiichiro Shibuya Playing Piano Plus」と題して開催する。
渋谷のピアノソロとコンピュータを基調に、コンサートはマチネとソワレの2回行われ、それぞれ全く異なるゲスト、内容、演奏曲目となる。
16時からのマチネには菊地成孔をゲストに迎え全編ピアノとサックスによる初のデュオを披露。
19時半からのソワレには森山未來をゲストに迎えて、ピアノとダンスによる共演が行われる。
曲目の重複はなく、渋谷はピアノソロのみならずコンピュータとピアノによる新作も披露する予定。
マチネのゲストである菊地成孔とは、渋谷がプロデュースと作曲を手がけ、太田莉菜がボーカルを担当した「サクリファイス」で、作詞を共作して以来のコラボレーション。コンサートでは初の共演となる。
今回は即興演奏だけではなく、ビル・エヴァンス、アントニオ・カルロス・ジョビン、デビット・ボウイといった言わば「スタンダード」をピアノとサックスでカヴァーすることにもなっている。
また、ソワレのゲストである森山未來は名和晃平とダミアン・ジャレによる舞台作品「VESSEL」にダンサーとして参加するなど、俳優のみならずダンサーとしても目覚ましい活躍を見せている。森山の主演作品である「セイジ 陸の魚」の音楽監督を渋谷が担当しているという奇縁はあるものの、共演は初めてとなり「for maria」をはじめとした渋谷のピアノソロ楽曲に森山のダンスが重なる瞬間は見逃せないだろう。
渋谷はこのコンサートの直後に渡欧しイタリア・ミラノでも公演を行うことが決定している。
今回、会場となる「寺田倉庫 G3-6F」があるのは渋谷駅から埼京線直通で15分の天王洲アイル駅から徒歩5分。
チケットはpeatixのみで発売。
奇跡のコラボレーションが行われるたった1日だけの公演、入手困難のプレミアチケットとなることは間違いない。
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渋谷慶一郎コンサート「Keiichiro Shibuya Playing Piano Plus」
日時 / 2016年12月4日(日)
マチネ公演 15時開場 16時開演
渋谷慶一郎(Piano)+菊地成孔 (Sax)
ソワレ公演 18時30分開場 19時30分開演
渋谷慶一郎(Piano,Computer)+森山未來 (Dance)
会場 / 天王洲・寺田倉庫本社ビル G3-6F 東京都品川区東品川2-6-10
チケット /
前売り1日通し券 先行発売 10,000円(税別、Peatixにて発売中)
前売り 各回 6,000円(税別、11/11(金)発売開始予定)
当日券 各回 7,000円(税別、前売り券完売の場合は発売しません)
※1日通し券が完売の場合、各回券の発売は行いません。
※チケットはPeatixのみ取り扱い
[Peatix]Keiichiro Shibuya Playing Piano Plus
※当日先着順に入場、全着席形式。
※各回終演後にサイン会があります。
※1日通し券をお持ちの方はマチネとソワレの間のお時間も会場内に留まることが可能です。会場内には簡単な飲み物と食事のスペースがあります。
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ここ数年、僕は暮れに一人でピアノソロのコンサートをやってきた。
そしてこの先もずっと一人でピアノを弾いて次の年に向かう、それがずっと続くと思っていたし僕にとっては唯一の大事な習慣になっていた。
しかしこの孤立は奇妙なものだとも思う。
僕の国外のプロジェクトのほとんどがコラボレーションワークだし、THE ENDのような大掛かりなプロジェクト・チームで世界中を駈けずり回っていたりもする。
もしかしたら自己確認や習慣だと思っていたこのピアノソロは集団化、均質化していくこの国の状況に対する無意識の態度表明だったのかもしれない。
ピアノは鏡のようなもので、そのときの自分を写すだけではなくその周囲も写り込むしそこに光が射すときもある。
今年の年末は僕一人ではなく、しかし決して集団化しない個人として際立って屹立したアーティストと一緒に演奏してみたいと思った。
公演はマチネとソワレの1日2回公演で内容は全く違う。
16時からのマチネではサックスの菊地成孔さんをゲストに迎え、19時からのソワレでは森山未來さんのダンスと共演する。
ピアノとサックスは音が出る楽器同士の共演、ダンスは息や床を擦る音以外の音はしない。
自分の曲も演奏すれば即興的な部分もあり、スタンダードもある。
それらをシームレスに行き来して泳ぐにように演奏したい。
6本の柱が屹立する寺田倉庫のスペースで僕たちの孤立が重なるのを囲み輪になって観てほしいと思う。
渋谷慶一郎
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渋谷慶一郎
音楽家。1973年生まれ。東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。2002年に音楽レーベルATAKを設立、国内外の先鋭的な電子音楽作品をリリースする。代表作にピアノソロ・アルバム『ATAK015 for maria』、森山未來主演映画のサントラでもある『ATAK017 Sacrifice』など。また、数多くの映画・TVドラマの音楽も担当。2012年には、初音ミク主演による世界初の映像とコンピュータ音響による人間不在のボーカロイド・オペラ「THE END」を発表。現在も世界中から上演要請を受けている。これまでに複雑系研究者の池上高志、ロボット学者の石黒浩、アーティストの杉本博司、パリ・オペラ座・エトワールのジェレミー・ベランガール、ルイヴィトンやピガール、エルメネジルド・ゼニアといったファッションブランドとも横断的なコラボレーションを行う。現在は東京とパリを拠点に活動を展開している。
菊地成孔
1963年生まれの音楽家/文筆家/大学講師。音楽家としてはソングライティング/アレンジ/バンドリーダー/プロデュースをこなすサキソフォン奏者/シンガー/キーボーディスト/ラッパーであり、文筆家としてはエッセイストであり、音楽批評、映画批評、モード批評、格闘技批評を執筆。ラジオパースナリティやDJ、テレビ番組等々の出演も多数。2013年、個人事務所株式会社ビュロー菊地を設立。
森山未來
1984 年兵庫県生まれ。数々の映画・ドラマに出演する一方、近年ではダンス作品にも積極的に参加。文化庁文化交流使として13年秋より1年間イスラエルに滞在、インバル・ピント&アヴシャロム・ポラック ダンスカンパニーを拠点に活動。近作として、岡田利規×森山未來 「In a Silent Way」、名和晃平×ダミアン・ジャレ「Vessel」、李相日監督作品、映画「怒り」など。待機作として、11月に舞台「Metropolis」(演出・美術 串田和美)、12月にダンスパフォーマンス「SAL / Judas, Crist with Soy 〜太宰治「駈込み訴え」より〜」(東京・SPIRAL Garden、横浜・赤レンガ倉庫にて)、2017年2月に岩井秀人×森山未來×前野健太「なむはむだはむ」などがある。第 10 回 日本ダンス フォーラム賞 2015 受賞。http://www.miraimoriyama.com/
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出演 / 渋谷慶一郎、菊地成孔、森山未來
音響 / 金森祥之
舞台監督 / 尾崎聡
空間構成 / 涌井智仁
主催 / ATAK、株式会社グーテンベルクオーケストラ
プロデュース / 渋谷慶一郎、菅付雅信
協力 / TERRADA、スタインウェイ・ジャパン株式会社、PROUÈS Sellier-Maroquinier、
PATRON、Studio ATLAS
ケータリング/ VEGEしょくどう x ferment books
問い合わせ / info@atak.jp、info@gutenbergorchestra.com