2008 12 14

12 14

come with meという2002年に作ったATAK001 slipped diskに入らなかった曲のリメイクを始めた。
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ラフォーレのライブでやるためなんだけど、そのリメイクしたものをライブでさらにディコンストラクション(!)する。
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なんか感慨深いものがある。mariaのcome with meっていう声がloopになっているんだけど当時の僕たちには完成できなかった。
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それを今一人で完成させようとしている。今みたいに色々なサウンドジェネレートの方法もなかったから彼女の声を安くて音が良かったから買ってきたロシア製のコンデンサーマイクで録って持っていたプラグインで歪ませてノイズを作ったりした。
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それは今聴いても新鮮だ。なんで収録しなかったんだろう、と思ったんだけど答えは簡単で完成させられなかったからだ。
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で、今はそれができる。失うものもあれば出来るようなることもある。変わらないことはない。
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季節が一周した、というありがちな言葉の実態を想像することすらできなかったけど、今はぼんやりとそう感じている。それが始まりなのか終わりなのか分からない。
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時間に溶けていってしまいそうになるときがある。
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come with meはほとんどmariaの声とprophet5とメタシンセ、マイクを使ったノイズで出来ている。
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リメイクするにあたって色々差し替えたりしたけど元のものをさらに加工することが結果的に多い。kickは全部取り替えたけど。
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一つ言えるのはこれを始めたとき、エバラ君がとなりにいてくれてよかったということだ。感謝している。僕がもし一人で彼女の声を加工し始めていたら、と想像するとこわい。
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僕はこの曲が好きだ。それは一周とか起承転結じゃなくて直線を突き進んで突然終わる刹那が自然に作られている。僕たちはいつもそういうイメージをもっていた。やりたいことをやりたいだけやってバタッと倒れればいいじゃないかという。ATAKはそうやって出来た。今、僕だけが残ってこの曲の続きを作っていることが悲しいを通り越して不思議だ。