2007 04 27

04 27

バケーション日記。プーケット4日目。
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そうそう。少しづつ読み進めていて後半になるとあまりの面白さに読み終わるのがもったいなくて古酒を舐めるように少しづつ読んでいたJGバラードのコカイン・ナイト読了。既に停止した未来。の狂ったリゾート地を舞台にした小説だけにエンドを迎えるには絶好のロケーションでした。次は スーパー・カンヌを読もう。
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しかしだな。このスーパー・カンヌにしろだけどJGバラードの本が近作になるほど手に入りにくくなっているこの現状はどうかしていると思うのは僕だけなのか?特にスーパー・カンヌは現在のところ多分翻訳されている最新作だと思うんだけど、amazonでも新品はナシ、livedoor blogでもジュンク堂検索でも在庫ナシとなると読みたいと思ったらamazonに数冊残る中古を買うしかないというのは事実上の絶版なわけで、この作家の価値を考えるとおかしいんじゃないか?こういうことはCDでもよくあるけど絶やさないほうがいいものというのはあると思う。最近この辺のことはよく考えてしまう。未来にもニーズというのはあると思うんだけど。
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んで、今日は朝起きてホテルで朝食をとって(ちなみに今回泊まったホテルは朝食が美味しいのはよかった。普通のバイキングなんだけど普通のバイキングで不味いと吐きたくなるから)からカタビーチへ。カタビーチはプーケットの中では一番ヨーロッパナイズされた人工的と言ってもいいくらい美しいビーチで、実際地元の人間はパラソル売りの兄さんくらいしか見かけない。水も青緑のホントに美しい色で結構長時間泳いだ。
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遠目に見るとクイズ番組とかで「一等の方には南の島の楽園〜」というときに出てくるような海なんだけど近づくとまあ、それほどでもない、というか「えーこんなとこあるのか!」とかいう感じでは当然ないわけで、夢みたいな場所というのは結構ないんだな、ということに気づきました^^:まあ十分きれいなんだけどね。
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で、泳ぎ終わってから歩いて近くにあるラーブ・クラシックというイサーン料理の店で食事をしようと思って「地球の歩き方」を片手に歩いて行ったんだけど20分以上歩いても見つからない。で、このくらい歩いてしまうとタクシーも通らないわけでとりあえず歩くしかないという感じで歩くこと30分くらいでやっとあった。
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つまり「地球の歩き方・プーケット」の地図の縮尺がおかしかったんですね。完全におかしかった。「地球の歩き方」は現地にいる人間によって編纂されているみたいでレストランガイドとしては結構使えるし、バンコク編のほうはよく出来ているんだけどこのプーケット編はダメで、地図の間違いなどありました。やはり場所柄編纂もユルイのかな。
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で、やっとついたラーブ・クラシックなんですが店がとにかくデカイ、けどかなり外れにあるので客は僕たちの他にはヨーロッパ人のジジイとアジア人の若者というよく見かけるパターンのゲイのカップル以外はいなかった。イサーン料理はタイの地方料理で僕はここまで本格的なものは食べたことなかったんだけど、田舎料理の無骨さは残しつつも、ある種非常に洗練されてました。ものすごく辛いんだけどその辛さのベクトルが非常に複雑で、甘みすらある。しかし事実食べられない人もいるんじゃないかっていいうくらい辛さでもあるので、テーブルにドサッとハーブの束(雑草の束のようです)を置かれるんだけどこれをかじりながら食べるんですね。特にトムヤムクンは濃厚かつモノすごい辛さで、でも美味しかった。
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その後、プーケットの中心地のプーケットタウンというところに初めて行ったんだけどここは静かな地方都市という感じで別に収穫はナシ。ホテルに戻ってから昨日昼食を食べて美味しかったダンレストランに行くも閉店していてホテルに戻り荷造り。今日の朝にバンコクに移動なのです。