2007 04 14
04 14
そいえば昨日、芸大新港校舎で映画のメディアミックス史を担当されている石橋今日美さんに教えてもらったflower wildというサイトは面白いです。
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石橋さんを中心とした映画批評のwebマガジンなのですが内容充実してますね。
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特にゴダールの音響・録音を「フレディ・ビュアシュへの手紙」(1981)以降、長年に渡って担当している フランソワ・ミュジーのインタビューは必読です。すごく面白い。
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「もし何か録音しなければならないとすると、まず何はともあれレコーダーがいる、ケーブルがいる、他にも必要なものがある。いろいろと気をつけることもあるし、よく考えるべきこともある。ただ、そこで録音について学術的な問いを立てたり、音の価値について考えてみても、それは意味がない。そういったことは後からついてくるものなんです。あるいは一度すべての機材の扱い方を習得した後に問題になってくるわけです。そこなんですよ、難しいのは。」
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ミュジー/ゴダールとは音の処理、コンセプトは対照的ですが最近ストローブ=ユイレのDVDをよく見ています。ゴダールが唯一ライバルと目している。
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カフカのアメリカを映画化した 階級関係というのを買ったのですが、これはとんでもなく素晴らしいです。なぜ買ったかというと渋谷のTSUTAYAにないからなんだけど、しかしこれは買ってよかった。
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映像が凄過ぎます。冒頭のNYの俯瞰とか戦慄します。音楽が入る余地がない。知っている人も多いかと思いますが、セリフは全部原作から再構成されていて、リハに半年(そこでセリフの句点のタイミングから何から全てコンポジションされる、編集はさらに微細なレベルでなんですが)、音は全てモノラルの同録という感じらしい。
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コンポジションの強度に圧倒されます。こういうものは減っていってると思うんだけど感動というのがあるのはこういうものですな、実際。
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例えばストローブ=ユイレに関しては日本が一番DVD化されているという狂った状況になっていますが
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名を与える。じゃないけど
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視れたり聴けたりするようにしておくというのは良いものの場合は重要なんじゃないでしょうか、現在。保存、という言葉は好きじゃないしけど、もっと積極的な意味で。じゃないと簡単に世界に存在しない、ということに近づいてしまう。
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これを、そんなものは弱肉強食だからなくなればいいんだ、とか言うのは単にクルクルパーで想像力の欠如です。僕もレーベルなどやっているから何をリリースするかというのはよく考えるんだけど。