2006 12 22

12 22

14:30から近所のpioppinoっていうイタリアンでスプートニックの野村訓市君と昼飯+打ち合わせ。
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ゆっくり飯食いながら色々相談に乗ってもらいました。
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連日書いているようにfilmachine phonicsとATAK NIGHT3のツアーのプロモーションの相談をしていたんだけど、そもそもプロモーションに力を入れる必要性なんですが、これは1枚でも多くCDが売りたいというプリミティブな欲求というよりむしろ、ちゃんとやらないとこっちが何をやっているか伝わらないという問題を実感したからです。
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現在は情報過多で。というのは定番のフレーズですが情報過多も過剰も僕は大好きです。問題なのは情報がこれだけたくさんあるとメディアも受け手も分かりやすいフレーズ以外は咀嚼する余地がなくなってしまうということです。
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そんな細かい、良く分からないこと読むより次行こ、次っていう感じで。
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で、ATAKで最近やっていて僕が面白いと思っていること、例えば三次元立体音響にしろ第三項音楽にしろ、これはちゃんと伝わらないとファン以外の人はこっちが全く何やってるか分からない、という状況になるわけで、それはそんなに面白くないんですね、やっててというか生きてて。
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じゃあ分かりやすい言葉だったら、くそダサくてもいいかというそんなに甘くないわけで、メディアの温度を体感していてこっちがやってることも体感できる、分かる人っていうことで訓ちゃんに相談したわけです。アウトプットの方法や方向などを。どうもありがとう。
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で、食事しながら「EYESCREAMの稲田君っていうのがいるからさー」とか話していて店を出たら偶然、その稲田君が歩いていて相当びっくりしたんだけど会ったの数年振りかもしれない。で早速今晩、原宿のBURTONでやるスケーターとかチャリのイベントに誘われる。
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その後、雑務、音楽、ジムを済ませてから夜はBURTONへ。稲田君に立花ハジメさんを紹介される。僕はなんと初対面。会ってそうで会ってない人というのは何人かいて、稲田君とも話していたんだけどその筆頭は中原昌也さんですな。
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BURTONのイベントは結局何だかよく分からなかったけど、要するに新しいチャリとかスノボのビデオのプレミア上映がメインで、チャリっていうのは最近流行ってる競輪用のステップのブレーキしか付いてないやつ、メッセンジャーが乗ってるようなのを路上で乗るというヤツですね。
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結構欲しくなってやばかったです。だってすごく速かったから。車より速い。違法だけど。
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で、スケーターとかスノボとかチャリとかストリートカルチャーと呼ばれるものの造詣が著しく欠如している僕なので、最初ギッシリ満員のキッズ達がビデオ見ながらヒョーッとかウォーとか言ってるのを見て
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えーと。このノリは、、なに?という感じだったんだけど30分見てなるほどと思ったのは
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これは屈折した、というか非常に複雑である意味洗練/抽象化されたゲイカルチャーの現在形の一つだということで、それはガーリーに対するカウンターとして存在しています。
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このチャリはブレーキが無いから死ぬかもしれないようなスピードが出る、しかもタイヤも極度に細いから一週間に一度交換しないといけない。つまり死の衝動とフェティッシュなんですね。軸は。
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死と隣接した過剰なスピードとウイリーし続けて走ったり降りるときに滑らしたりというアクロバティックな体位、手のかかる器具というものの間には女子が介入する余地は全くないんですね。しかもDVDのフォーカスの甘さやメンズの嬌声のインサートなどは完全にゲイフィルムの視点で、へー!こういうことになってるのかーと新鮮な驚きでした。
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ちなみに彼らの自転車のハンドルが上方に向いているのは象徴としてのペニスなのでは、とか色々^^:
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いや、なかなか発見でした。稲田君、どうもありがとうございました。
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その後、久しぶりの再会ということで飯でも、という話になってブチというこれまた人気のある店の地下で食事しました。ここはなかなか美味しい。和風オムライスなど特に。で、途中池上さんから着信があって茂木さんの研究室の忘年会中で茂木さんが話したいということで電話を代わると
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「hello,i’m John Cage〜」という声が聞こえてきたので「i konw you wanna be mozart^^:」と答えると「おまえ、元気なの?どうしてんの」と言われたのですが、元気すよ。
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というか去年のATAK@ICC以降しばらく話してないけど、大海君とか人づてに話したいという話は聞いているので話しましょうよ。と思ってます。
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池上さんがこの前、芸大の茂木さんの講義で話したときも僕のことが話題に上がっていたようですが
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あの茂木さんと池上さんのmp3はメールとか書きながらザーッと聞いていて質問とかは例によってくだらないナイーブなのが多かったから飛ばしたけど、対談部分で僕がおかしいと思ったのは
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「複数のコンテクストを持つ」ことと「メタ的な視点を持つ」ことが同列に語られていることです。それが脳科学も複雑系も困難極めている理由だと思うのですが、どうでしょう。未知に向うときにメタ的な視点は持つというのは当然ながら複数のコンテクストの複数性を解消してしまうわけで。
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例えば音楽を超越的に作るという欲求が不可能なのは究極の音楽はないことから明らかです。最後のページは永遠に来ない、「美しさの理論」というのは反語反復であって理論にしたときにサッと逃げだす天使と超越的な歴史の網から逃げ出す天使は同一人物だと思うな多分。
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年の瀬ですね。
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2/22のシンポジウム@uplinkとATAK NIGHT3@京都studio21の予約が始まっています。行きたい!という方はお急ぎの予約をお勧めします。