2014 04 25
杉本博司(映像) + 渋谷慶一郎(音楽) コラボレーション・コンサート「ETRANSIENT」
杉本博司(映像) + 渋谷慶一郎(音楽) コラボレーション・コンサート「ETRANSIENT」
現代美術家・杉本博司の新作展覧会「AUJOURD’HUI, LE MONDE EST MORT[LOST HUMAN GENETIC ARCHIVE]/今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない」が、2014年4月25日(金)からパリのパレ・ド・トーキョーで開催される。(同展覧会は2014年9月7日まで)
一般公開初日と2日目にあたる4月25日(金)、26日(土)には杉本博司と渋谷慶一郎のコラボレーションによるコンサート「ETRANSIENT」が行われることが決定した。
会場となるのは1937年のパリ万国博覧会の際に建てられたパレ・ド・トーキョー内にある、当時の面影を今も残す歴史的な映写室「Salle 37」。
杉本はこのコンサートの為に、代表作のひとつである、映像を長時間露光で撮影した「劇場」シリーズを映像作家のYKBXと共に映像化。
映像の最初と最後のイメージはこの会場である「Salle 37」となっている。
渋谷はこのコンサートのために新曲を書き下ろし、映像と共にライブでピアノとコンピュータを演奏することになっている。
コンサートタイトルの「ETRANSIENT 」は展覧会のタイトルにも掛け合わせ、フランスを代表する作家、カミュの「異邦人=étranger」(仏)と英語の「transient(無常、一時的な)」を掛け合わせた造語。
新曲も同名のタイトルとなっている。
渋谷は、2010年に公開された杉本のドキュメンタリー映画「はじまりの記憶 杉本博司」で音楽を担当しており、コンサートでは杉本の代表作である「海景」シリーズの映像バージョンと共に同作のサウンドトラックから数曲が披露されることも予定している。
また、コンサートの共演のみならず、渋谷は展覧会で発表される杉本のインスタレーション3作品にも立体音響による音楽を提供しており、より多角的な恊働となっている。
杉本は昨年10月に人形浄瑠璃「杉本文楽 曾根崎心中」をパリ市立劇場で公演、渋谷は11月にボーカロ イド・オペラ「THE END」を同じくパリのシャトレ劇場で公演し、共に大成功を収めている。
杉本博司+ 渋谷慶一郎 コラボレーション・コンサート「ETRANSIENT」
映像:杉本博司
音楽:渋谷慶一郎(ピアノ、コンピュータ)
日時
4月25日(金)1st STAGE 17:00~ 2nd STAGE 19:00~
4月26日(土)1st STAGE 17:00~ 2nd STAGE 19:00~
会場
Palais de Tokyo – Room37(13 Avenue du Président Wilson, 75116 Paris, France)
入場方法
杉本博司 展覧会「AUJOURD’HUI, LE MONDE EST MORT[LOST HUMAN GENETIC ARCHIVE]/今 日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない」の入場券の提示で、同会場内 Salle 37でのコンサート を鑑賞可能。
※各回約80名まで/予約不要/当日先着順で入場。
WEB SITE 杉本博司 展覧会「今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない」
WEB SITE 杉本博司(現代美術家)+ 渋谷慶一郎(音楽家)コラボレーション・コンサート「ETRANSIENT」
協賛:株式会社アマナサルト、MARK STYLER株式会社
音響技術サポート:KORG「Acoustage」バーチャル・サラウンド・テクノロジー
プロフィール
杉本博司
1948年東京生まれ。立教大学卒業後、1970年に渡米、1974年よりニューヨーク在住。徹底的にコンセプト を練り上げ、精緻な技術によって表現される銀塩写真作品は世界中の美術館に収蔵されている。近年は執筆、 設計へも活動の幅を広げ、2008年建築設計事務所「新素材研究所」を設立し、IZU PHOTO MUSEUM(静岡 県長泉町)の内装設計他、2013年4月4日にはエントランススペースのデザインを手がけたoak omotesando(表参道)がオープン。主な著書に『空間感』(マガジンハウス)、『苔のむすまで』『現な 像』『アートの起源』(新潮社)。内外の古美術、伝統芸能に対する造詣も深く、演出を手がけた2011年の 三番叟公演『神秘域』(野村万作・野村萬斎共演)は2013年3月にNYグッゲンハイム美術館にて再演(野村 萬斎)、4月には日本凱旋公演も行われた。
このたび2013年9月~10月に行われた杉本文楽 ヨーロッパ公演(マドリード・ローマ・パリ)では、「構 成・演出・美術・映像」を果たす。1988年毎日芸術賞、2001年ハッセルブラッド国際写真賞、2009年高松
宮殿下記念世界文化賞、2010年秋の紫綬褒章を受章。2013年フランス芸術文化勲章オフィシエ受勲。
http://www.sugimotohiroshi.com
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渋谷慶一郎
音楽家。1973年生まれ。東京芸術大学作曲科卒業。 2002年に音楽レーベルATAKを設立、国内外の先鋭的な電子音楽作品をリリースする。
代表作に “ATAK000+”、 “ATAK010 filmachine phonics” など。
2009年、初のピアノソロ・アルバム “ATAK015 for maria” を発表。
2010年には “アワーミュージック 相対性理論 + 渋谷慶一郎” を発表。
以後、映画 “死なない子供 荒川修作”、 “セイジ 陸の魚”、”はじまりの記憶 杉本博司”、 “劇場版 SPEC~天~”、 “TBSドラマ SPEC” など数多くの映画音楽を担当。
2012年には “サクリファイス 渋谷慶一郎 feat.太田莉菜”、 “イニシエーション 渋谷慶一郎 + 東浩紀 feat.初音 ミク”を発表、コンサート “ジョン・ケージ生誕100年記念コンサート One(X)”をプロデュース。 同年、初音ミク主演による世界初の映像とコンピュータ音響による人間不在のボーカロイド・オペラ “THE END” を山口情報芸術センター(YCAM)で制作、発表。初音ミク及び渋谷慶一郎の衣装をルイ・ヴィトン が担当し、斬新なコラボレーションが話題を呼んだ。 2013年5月、東京・渋谷のBunkamura・オーチャードホールにて”THE END” 東京公演を、11月には、パリ・ シャトレ座にて3日間に渡り公演。
また同時に CD作品として”ATAK020 THE END ” をソニーミュージック、およびソニーミュジック・フランス から発表。
http://atak.jp
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