2004 03 19

03 19

ライブ@agehaの日。

結局朝の7時まで準備してて3時間眠って11時の打ち合わせに
行くはずが少し寝坊してタクシーで現場へ。
例の秘密プロジェクトです。

その後、打ち合わせ参加の皆様とランチを食べてから解散、
僕は渋谷のビッグカメラに寄ってpower book17インチ用のケース
3150円を買ってから帰宅。

今日はslipped diskでライブなんだけどmariaは恵比寿ガーデン
ホールでファッションショーの仕事が入っていてサウンドチェック
は僕一人ということに。
とはいえ、荷物を一人で運ぶのは無理なので18時に造形の中村君に
来てもらって運んでもらいつつ一緒に会場入り。

agehaというのは不思議な箱だと思う。
もっと正確に言うともったいない箱だと思う。
あれだけ大きい規模、いくつもフロアがあるのに(って言っても
water barとかラウンジは括弧付きだけど)音がいい場所が一つ
もない。

この日記の読者は御存知の通り、僕は仕事が終わって気分転換に
遊びに行くことあるんだけど音楽目当てで行ったことは一度もない。
メインフロアに居た時間は合計で1時間もないだろうし、今回
僕がライブやることになったrose roomに関しては足を踏み入れた
こともほとんどなかった。

これはそれが悪いとかじゃなくて、全然なくてあのアミューズメント
感とクソガキとかヤンキーがいない(これは僕がトランス方向のもの
に行ってないからかもしれないけど)快適な環境、中心地から距離が
あるから移動と広さによる非日常を楽しむということに関しては
文句のつけようがないんだけど音楽をやる場合、話は別だ。

rose roomでサウンドチェックをしてまずびっくりしたのはパンニング
が左右とか前後ではなくてクロス(交差)になっていることで、これ
だとフロアにいて音像の移動を認識することはほぼ無理で、「ハアー
アーアー〜」とか言う黒人のボーカルに合わせてみんなで手挙げちゃう
ようなハウス。とか一部の直球hip hopみたいなのしか想定していない
ということで、それにしても少しでも音域広かったり音圧あったら飽和
してしまうような設定を変更できないようなセッティングに固定する
というのはすごいなと。

で、全体を管理しているPAの人がいるんだけど彼がまたコンサバで
ウチは音響系の音(笑)には対応してないとか繰り返してて、音響系
って誰なんだろ懐かしい言葉だなとか思ってたらどうやら僕らしくて
低域は50hz以下切ってたり(彼曰く50hz以下っていうのはクラブでは
不快としか言えないからとのことなんだけどこれはモーツアルトは人類
誰もが心地よく感じる音楽ですとかいうのと同じレベルの暴論です)、
やたらリミッターかかるのが早かったりするのでサウンドチェックの
結論としてリリースの長い低音をリズムの中心に使うのは無理という
ことで急遽4つ打ちを刻めるようなkickを用意したわけです。
とはいえ909とかじゃないけどね(無音のファイルを壊して作った
kickというのがあったからそれを加工して)。

というわけで不愉快極まりないサウンドチェックを終えてから久しぶり
に会ったnumbさんやオーガナイザーのryomaと屋台で御飯を食べてから
控え室で休憩。

ライブの時間は27時だから時間は十分にあり過ぎて会場をウロウロ
してたらすごい混みようでびっくり。後で聞いたら集客1600人とかで
25時に渋谷駅で送迎バスの整理券もらったら27時半の渡されたりした
らしい。僕達のライブも30分くらい遅らせてスタート。

rose roomも史上最高の混雑と盛り上がりらしくて入れなくて行列
出来てたりしてこれはovaの見事なオーガナイズ、プロモーション
だと思う。客質も非常によかったし反応もダイレクトで僕はすごく
楽しめました。

僕はいわゆるクラブミュージック、とかダンスミュージックには
興味がないんだけどリズムとサウンド(=attack!)のかけ合わせに
よって人が踊ることに興味があるし、それが結果的にダンスミュー
ジックとして機能することはコミュニケーションとして非常に楽しい。
だから記号としてのドンチードンチーがクラブです、みたいな保守的
なスタンスは無くなればいいなと思うしこれは東京のクラブの問題
でもあると思う。
もっと刺激的で快楽的であればいいのだ。
狂ったように踊る人もいれば嫌悪感モロ出しで出ていく人もいる、
という反応の分かれ方を僕は気に入っている。
なのであのときrose roomにいたみなさま、ovaのスタッフのみなさん
どうもありがとう。僕はすごく楽しみました。