2003 09 15

09 15

この数日間、ATAK000(僕のソロアルバム。鋭意制作中です)
に関する作業を非常に遅いテンポで進めてます。
素材を作りながら見えてきた。という感じもある。

僕は音楽作るときにどんなものを作ろうとかいうことは一切
考えないし、コンセプトというのも無い。ことが殆どだ。
多分古くなるからだと思う。音楽の中で一番古くなりやすい
のはコンセプトとリバーブだと思う。
だから僕は殆どリバーブは使わないし(とはいえ最近面白い使い
方を発見してそれは気に入っている。リバーブには聴こない)
そもそも空間系のエフェクトというもの自体、好きではない。
もっと言うとエフェクトというものが好きではない。
音とエフェクトを分けるのはリズム、メロディー、ハーモニーって
いう今となっては何の意味もない区別の反復でしかない。

コンセプトも音に直結しているものはすごーく有効な瞬間がある
が殆どがモチベーションの低下を凌いでいるものに見える。こと
が多い。
僕はその逆の写実音楽というスタイルは可能性があると思っていて
それは1600年代にクレマンジャヌカンっていう作曲家がやっていた。
例えば狩りのときの音を音楽で描写するという方法で、大学を卒業
する時オーケストラの曲を書かなくてちゃいけなくて「la musica
dellabagtallia」(たたかいの音楽)というステージと客席に空間
配置された何人かの演奏家のための音楽を作ったんだけどそれは
当時悠治さんのたたかう音楽の影響だという安直な勘ぐりをしてきた
バカがいてそれを楽しんでいた僕も悪いんだけど(笑)まったく
そうではなくてクレマンジャヌカンの影響だったんですね。

写実音楽(もしくは描写音楽)のいいところは自分の癖や構成に
関する技術から自由になれるところでトビュッシーの「遊戯」も
ある意味ではそうだと思う。ストラビンスキーの「agon」も非常に
そういう側面が強いし今気付いたんだけど僕の好きな音楽に異常に
多いですね。

なんでこんな話してるかっていうと静かにテンションが高まって
きている時期だからです(笑)ここで一気に行くと迂回しそうなので
今は大切に進めてるという感じです。

そんなわけで今日もその作業をしてmariaと夕方頃出かけて
book1stに行き一緒に月刊松金洋子を立ち読みをしたり新しい
料理本を買ってあげたりした後、美登利寿司に行くも閉店してて
仕方なく魚屋一丁に行く(笑)というのんびりした休日でした。
あーそういえば今日は母親の誕生日だった。
9月15日は毎年お祭りと重なっていて、子供がどんどん減っている
家の近所では毎年悲惨な神輿を見ることになっていて(笑)今年も
それは加速していた。異様に小さい神輿の輪の中にいるのは殆ど
オヤジばかりで石原軍団的というかサブ、サムソン的というか
ちょっと直視できなかい感じで、挙げ句にブリーフとかちょちょ出て
たりして(笑)