2003 08 06
08 06
夕方、深沢エリサさんの招待でmariaと六本木のsweet basilに
マンディ満ちるのライブを見に行く。
sweet basilは思っていたよりも音が悪くて、これはPAという
よりも先日書いた施工の問題だと思う。
ライブはtoo jazzだった。
もちろん声は美しいし、バックのミュージシャン(とあえて書いて
しまう)とのコンタクトも優れているんだけど、スタイルとしては
ホントにjazzで伝統芸能的ともいえるインタープレイとかちょっと
びっくりした。
僕は数年前に、これも偶然友達に連れられて出かけた彼女のコンサート
で聴いたクラブジャズという日本特有のジャンルのそれを生で再解釈
した変異体のようなライブのほうが好きだというのが正直なところで、
でもこれは日本で活動していたアーティストが日本以外を本拠にした
ときに現れる共通した現象だと思う。
それは端的に言えば目の前のスタイル、というかジャンル、もっと
言えばコミットしたコミニュティーそのものがそのまま<世界>
になってしまうということで、結果としては既存の何か、誰かのスタイルに準拠したものが出来上がってしまう。
もちろん数多いディーバ系の歌姫が次の段階に進むステップとしての
ジャズ(という思考も方法も恐ろしく古いしバカなのだが結構多い気
もする)とは全然技術的にも演奏の複雑性も違うレベルなのは明らか
なんだけど、そこにあるのは変異体故のある種のオリジナリティーと
言ってもいい綻びを切り捨てたスタイルでやはり僕は興味ないんですね。
これは西洋音楽がいかに受容されたかっていうというとてつもなく
大きな話とも表裏一体っていうかほぼ同一なんだけど、それはまた
今度。