2011 11 04
11 04
ストラヴィンスキー自身が指揮するペトルシュカを聴いてる。
最近出た(?)7枚組の自作自演集なんだけど、これを聴いているとその後のストラヴィンスキーの演奏がいかに退屈で凡庸に「新古典主義」を解釈してきたかよく分かる。
コンセプトに依った思考、方法にはいつも罠がある。本人の演奏はもっと自由でオモチャ箱をひっくり返したように色彩的だ。
結果的に楽節の切り替わりは強弱の大げさな変化がなくても、古い言葉でいえばサンプリング的にカットアップされるように急激な印象がある。
対位法も身体的と大雑把にいうにはあまりにも生き生きとして線が絡みあい、追い越し戻っていく。
ブーレーズも含めて僕が聴いてきたストラヴィンスキーの解釈はある部分の誇大解釈に終止していることがよく分かる。
ハンスロスバウトのagonは例外的に好きなんだけど。
http://www.amazon.co.jp/Stravinsky-Conducts-Stravinsky–Bal-Igor/dp/B0056K4UMS/ref=sr_1_11?s=music&ie=UTF8&qid=1320372551&sr=1-11