2012 10 16

pool

ここ数ヶ月、毎日プールで泳いでから仕事場に行ってるんです。

 

一ヶ月くらい続けてたら泳がないと気持ち悪い身体になって、完全に習慣になってるんですね。

 

何メートル泳ぐとか全く決めないで、好きなだけ泳いで上がるという感じなんだけどこれがすごくいいのです。

簡単に言うと音楽とか抽象的なプロジェクトのアイディアがすごく浮かぶ。

ATAK018の最後の曲つまり杉本博司さんの映画のエンドロールの曲なんてプールの中で最初から最後まで思いついて、家帰ってからピアノの前に行って音を確認しながら書き起こしたりしたくらい。

 

普段、数字に縛られて行動してますよね?

何時にどこに行くとか、いくつ〜を仕上げるとか。

水の中にいるときにそういう制約を持たすのは非常に不毛だと思って、何メートル泳いだとかも数えないで泳ぐ。

 

まあ、時間が無制限にあるわけじゃないから大概30分〜1時間くらい背泳ぎでガーッと泳いで上がるんだけど、その間は数字から離れると色々湧いてくるのです。

 

で、あるとき耳に水が入るのが危ないなと思ったんですね。

あとプールでかかってる音楽もうるさいし、耳栓を買ってつけてみたんです。

 

そしたら水の中でメロディが浮かぶとか全くなくなったんですね。

これはすごく不思議だった。

 

どっちかって言うとBGMは邪魔だなーくらいに思っていたから、周りの雑音も消せるし、耳に水が入らなくなるし一挙両得くらいに思ってたんだけど、いざ耳を塞ぐと何も浮かばない。

 

何が言いたいのかよくわからない、というかうまく言えないんだけど開くことと塞ぐことは逆じゃないんですね。耳に限らずだけど。

 

 

撮影:鈴木心