2007 06 12

06 12

僕は大日本人も監督バンザイも見ていないのですが、最近非常にくだらないと思うのがこれらに対して微妙に角度は違うのでしょうが「あれは芸術家気取りの自己満足のオナニーだ。オナニーで金をとるな」という意見が特に古典的な映画評論家から出ていることで、吐き気がしています。挙げ句の果てに「篠原涼子のアンフェアのほうが分かりやすくて人気がある」とかいう記事も出ていたのは、篠原涼子は大好きですが呆れますね。
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オナニーで金をとるな。という紋切り型に対しては、いやオナニーは金をとれるよなorオナニーで金がとれたら一人前だというのがいつも思うことですが(直喩としてのオナニー/隠喩としてのオナニー。←オナニーって書き過ぎ)、いわゆる受け手に対するサービスが足りていないと思ったものつまり商品のひな形になってないものは全て自己満足だのオナニーだの言う人種に対する嫌悪感というか言論の自由を与えないでほしいという気持ちは否定できないものがあります。だってそれは保守主義以前の自己防衛だからな。
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作品の質や才能が有効に作用しているかなどは観ていないので分からないのですが、彼らが巨額を投資して好き勝手やる権利くらい当然あるでしょう。一定の需要も含めて。そんなのを否定していると面白いやつが面白いことをやる可能性自体が減る、少し遡って考えると面白いやつが面白いことをやろうとする機会を奪うということになるわけで、まあこれは面倒だから詳しく書かないけどいつかトークのときにでも。特に北野武は「駄作すら作れる」というペースに入っていてその態度というか手つきが映画的ではなく言わばリヒター的なのは希有なことだと思います。