2009 09 08

09 08

15時からサウンド&レコーディング誌の取材。その前にバタバタがあって遅刻して到着。
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えーと内緒ですが、次号の表紙という前評判が高いだけに、かなり密度の高いインタビューになりました。
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國崎さんのインタビューは毎回非常に楽しみで、何かやった後に整理される感じがあるんですね。ある種、悠治さんとの長電話のように。
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論点が明確でポイントを解き明かしていくように話が進んでいくので、自分でも気づくことが多い。
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あと、僕が去年のかなり早い段階から次はコンピュータじゃなくてピアノ中心の作品が作りたいという話をしたりしていた頃からずっと経緯を知っているということもあって、本質的な意味でテクノロジーと音楽、創造の関係にまで話は及んだんだけど
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結局、僕が常に思うのは創造に本質的に作用しないテクノロジーは意味がない、ということでエフェクトというか味付けにしかなっていないようなものが多過ぎる。
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三次元音響に興味があるのも非周期的なリズムが自然に聴こえるというのはステレオ2チャンネルから離れたときに起きることで、それは音楽を非常に自由にする。
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同じようにDSDのような高解像度なレコーディングに徹底的にこだわったのも、あることに途中で気づいたからなんですね。特に。
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ヒントはdbとアーティキュレーションなんだけど、これはすごく重要な発見だった。一生のうちに何度かというくらい。
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で、それは何か?というのは10/15発売のサウンド&レコーディング誌の表紙&巻頭でじっくり読んでください^^
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その後、新津保さんと代官山のokuraの地下のカフェで夕食。季節の南蛮カレー美味しい。新津保さんにfor mariaを渡したんだけど二人とも非常に感慨深いものがあった。代官山という場所もそうなんだけど。
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食事後、UNITでやっていたコモンズのイベントに伺う。mi-guのライブが見たかったんですね。ドラム、よかったです。
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で、偶然なんですがuniceで小山田さんに初めてお会いしたらfilmachine phonicsのことを覚えていてくれていて非常に驚く。
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すごくよかった!と言ってくださったのですが、あのCDについて作品的なレベルで評価しくれるミュージシャンというのは実は少なくて
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それはレイヤーとマルチチャンネル、立体音響というのがエフェクトではなくて音楽の構築と密接な関係があると気づいている人が少ないからだと思います。
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小山田さんの音楽について、音数が少ないという評をよくみるけど実はそれは厳密ではなくて、
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その瞬間に鳴っている音が一つ、つまり非常に短い単位でみると音は重なっていないことがすごく多いということが重要なんですね。
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これはデジタルで言うと一つの音で0db一杯まで使えるということです。
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僕は作品全部聴いたりしているわけではないですが、そこには大きな開きがある。
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だから結局、テクノロジーというのは作曲の問題で、作曲の問題というのは音楽が面白いかどうかという非常にシビアなラインに辿り着く
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ということをサンレコのインタビューでも再確認した日で、思えばfilmachine phonicsを小山田さんに渡してくれたのも國崎さんだったんですよね。
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旧山手を自転車フッ飛ばして帰りました。このビアンキももう10年以上乗ってる。