Playing Piano with No Speakers
- 主催
ATAK
Playing Piano with No Speakers
2009年に「ATAK015 for maria」というピアノ・ソロのアルバムを初めてリリースしてから僕はいろいろな場所や形態でピアノのコンサートをやってきた。
いつも思うのだがピアノから直接出ている音とスピーカーを通した音はすごく違う。
これはどちらが良い悪いということではなく、しかしピアノほどマイクとスピーカーの有無によって音も印象も変わる楽器はない。
僕はいつかマイクもスピーカーも使わない、ピアノから直接出る音、楽器が共鳴する音だけでコンサートをやりたいと思うようになった。
そして今回の日本滞在の間に一度に聴ける人数はたった100人、スピーカーもマイクも一切使わない完全にアンプラグドなピアノソロのコンサートをやることにした。
会場は「for maria」をリリースする1年前にアルバムの原型となった同名のコンサートを行った永福町のソノリウムを選んだ。
建築家・青木淳氏の設計によってピアノに特化して設計されたこのホールは天高の半分の尺を地下に掘ってあり、それによってピアノの響きは完全にコントロールされている。白い教会のようだからという理由で下見に行ったそのホールで試弾をしたときにその響きに驚愕したことを今でも覚えている。
2008年にやったあのコンサートがなければ「for maria」も生まれていなかったし、ピアノを人前で弾くこともなかったと思う。
ある意味では僕自身のターニングポイントとなったこのホールで最小のコンサートをやってみたい。
当日はクラシックなどの自分の以外の曲も弾きたいと思っている。
渋谷慶一郎
-
photograph by Kenshu Shintsubo
1/1
- 主催
ATAK
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ATAK
Playing Piano with No Speakers
2009年に「ATAK015 for maria」というピアノ・ソロのアルバムを初めてリリースしてから僕はいろいろな場所や形態でピアノのコンサートをやってきた。
いつも思うのだがピアノから直接出ている音とスピーカーを通した音はすごく違う。
これはどちらが良い悪いということではなく、しかしピアノほどマイクとスピーカーの有無によって音も印象も変わる楽器はない。
僕はいつかマイクもスピーカーも使わない、ピアノから直接出る音、楽器が共鳴する音だけでコンサートをやりたいと思うようになった。
そして今回の日本滞在の間に一度に聴ける人数はたった100人、スピーカーもマイクも一切使わない完全にアンプラグドなピアノソロのコンサートをやることにした。
会場は「for maria」をリリースする1年前にアルバムの原型となった同名のコンサートを行った永福町のソノリウムを選んだ。
建築家・青木淳氏の設計によってピアノに特化して設計されたこのホールは天高の半分の尺を地下に掘ってあり、それによってピアノの響きは完全にコントロールされている。白い教会のようだからという理由で下見に行ったそのホールで試弾をしたときにその響きに驚愕したことを今でも覚えている。
2008年にやったあのコンサートがなければ「for maria」も生まれていなかったし、ピアノを人前で弾くこともなかったと思う。
ある意味では僕自身のターニングポイントとなったこのホールで最小のコンサートをやってみたい。
当日はクラシックなどの自分の以外の曲も弾きたいと思っている。
渋谷慶一郎
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2009年に「ATAK015 for maria」というピアノ・ソロのアルバムを初めてリリースしてから僕はいろいろな場所や形態でピアノのコンサートをやってきた。
いつも思うのだがピアノから直接出ている音とスピーカーを通した音はすごく違う。
これはどちらが良い悪いということではなく、しかしピアノほどマイクとスピーカーの有無によって音も印象も変わる楽器はない。
僕はいつかマイクもスピーカーも使わない、ピアノから直接出る音、楽器が共鳴する音だけでコンサートをやりたいと思うようになった。
そして今回の日本滞在の間に一度に聴ける人数はたった100人、スピーカーもマイクも一切使わない完全にアンプラグドなピアノソロのコンサートをやることにした。
会場は「for maria」をリリースする1年前にアルバムの原型となった同名のコンサートを行った永福町のソノリウムを選んだ。
建築家・青木淳氏の設計によってピアノに特化して設計されたこのホールは天高の半分の尺を地下に掘ってあり、それによってピアノの響きは完全にコントロールされている。白い教会のようだからという理由で下見に行ったそのホールで試弾をしたときにその響きに驚愕したことを今でも覚えている。
2008年にやったあのコンサートがなければ「for maria」も生まれていなかったし、ピアノを人前で弾くこともなかったと思う。
ある意味では僕自身のターニングポイントとなったこのホールで最小のコンサートをやってみたい。
当日はクラシックなどの自分の以外の曲も弾きたいと思っている。
渋谷慶一郎
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