Abstract Music
「Abstract Music」は、膨大なサウンドデータからリアルタイムに生成された音像が、マルチチャンネルスピーカーによって空間を縦横無尽に動き回り、無限の変化を繰り返す音響空間生成システムであり、サウンドインスタレーション作品である。またこれは空間、建築、アートといった多様な環境と融合することを前提としている。
音楽は空間の中で不断の生成、変化、運動を続け、二度と同じ瞬間が訪れない。
サウンドは言わば作曲家自身の頭脳であるハードディスク、つまり膨大なライブラリから選択され生き物のように空間を動き回り、たった一つの音が空間を満たすこともあれば、複数の音の層が空間を移動し続けることもあり、時に静寂が訪れることもある。こうした予測不可能性に満ちた音環境は人工的に生成された空間にも関わらず、自然の中を探索するような機知に満ちている。それは所謂「音楽」がもたらす定型的、安定的な反復する空間とは真逆の志向性を示している。 視覚的な記号性から聴覚的抽象性へ。人工的な音素材とプログラムによる組み合わせ、音響生成により超自然的な環境へ。これらの相反する要素とプロセスから成るこのサウンドインスタレーションは音というメディアが人間の抽象的思考、感覚を刺激し空間を無限に更新することを証明する。
日時:2025年3月14日 開場20:30/開演21:00
会場:グランパレ, フランス
- ピアノ、エレクトロニクス、作曲
渋谷慶一郎
- 照明、映像、ステージデザイン
MFO、Ruben Spini
- 音響デザイン
Unisson design、鈴木勇気
- サウンドプログラミング
今井慎太郎
- AIプログラミング
岸裕真
- 現地制作
Elsa Vautrain
- 制作
ATAK
- 共同制作
Grand Palais RMN, ATAK
- 助成
文化芸術活動基盤強化基金(クリエイター等育成・文化施設高付加価値化支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
3月19日にフランス パリの美術館・グランパレ(Grand Palais)にて行われた渋谷慶一郎のコンサートでは、本編のコンサートに加え開場時にサウンドインスタレーション作品『Abstract Music』で観客を迎えた。「二度と繰り返しがない、永遠に変化し続ける」Abstract Musicが会場全体に響き渡り、さらに気鋭のアーティスト岸裕真が制作した無限に詩を生成するAIプログラムによってPoetry readingが音楽に重なり、観客は空間を歩き回りながら、美術館という場所で音楽とAIによる新しい芸術体験ができる空間となった。
また本公演は令和6年度文化芸術活動基盤強化基金(クリエイター等育成・文化施設高付加価値化支援事業)に採択されたプロジェクトの試作的な公演として発表され、若手クリエイターの育成及び対象者の国際的な経験の促進を目的とし、アーティストのみならず舞台スタッフやプロデューサーを目指すクリエイターらが複数参加いたしました。
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- ピアノ、エレクトロニクス、作曲
渋谷慶一郎
- 照明、映像、ステージデザイン
MFO、Ruben Spini
- 音響デザイン
Unisson design、鈴木勇気
- サウンドプログラミング
今井慎太郎
- AIプログラミング
岸裕真
- 現地制作
Elsa Vautrain
- 制作
ATAK
- 共同制作
Grand Palais RMN, ATAK
- 助成
文化芸術活動基盤強化基金(クリエイター等育成・文化施設高付加価値化支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
期間:2024 年 12 月 29 日 ( 日 ) 〜 2025 年 1 月 31 日 ( 金 )
会場:京都
- Music
Keiichiro Shibuya
- Sound program
Shintaro Imai
- AI program
Yuma Kishi
- Fragrance
La Nuit parfum
- Scent Design
Izumi Kan
- Sound Engineer
Yuki Suzuki
渋谷慶一郎がGoogleのハードウェアデザインを率いるチーフデザインオフィサー、アイビーロスのデザイン哲学「エモーショナルデザイン」を体感できる「Google:Home of Design」に音楽を提供。
担当するのは、Pixelのキーカラー「Hazel」をコンセプトにした和室。「Hazel」カラーがもたらす感情のキーワード「grounded」「peaceful」「rest」「soothing」「hushed」「content」から連想されるが詩が、まるで禅問答のようにAIによって次々と生成され、音楽家・渋谷慶一郎の音楽に重なるように現れては消えていきます。
二度と繰り返しがない、永遠に変化し続けるサウンドスケープを実現する渋谷のサウンドインスタレーション作品『Abstract Music』にAIを使って現在アーティスト岸祐真が作る無限に詩を生成するAIプログラムを組み込み、「Hazel」に合わせた特別仕様に。さらに音楽を合わせて作られた「肌で聴く音楽」をテーマにした香り(La Nuit parfumと和泉侃氏による)が空間を優しく包み込みます。
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- Music
Keiichiro Shibuya
- Sound program
Shintaro Imai
- AI program
Yuma Kishi
- Fragrance
La Nuit parfum
- Scent Design
Izumi Kan
- Sound Engineer
Yuki Suzuki
日時:2024年4月16日(火)~21日(日)、午前10時~午後9時
会場:スーパースタジオ・ピュー内アートポイント、アートガーデン(Superstudio Più)
住所Via Tortona, 27 20144 – イタリア、ミラノ
- 主催
Lexus International
Milan Design Week 2024にて、LEXUSの展示「BEYOND THE HORIZON」にて渋谷慶一郎が音楽を担当しました。
吉本英樹氏が空間デザインを務め、1,500年以上続く越前和紙で作られた高さ4m、幅30mもの巨大なスクリーンを構成し、刻々と移ろい変わる水平線の光が映し出されます。
空間に設置された約2mの高さの10台のインタラクティブ・スカルプチャーにも和紙が施され、それぞれに個性の異なる光の表情を持ちます。
音楽は渋谷慶一郎が担当し、自身のサウンド・インスタレーション作品「Abstract Music」を本展示コンセプトに合わせて新たに制作しました。会場に張り巡らされた31台のスピーカーの間を、プログラミングによって膨大なサウンドデータからリアルタイムに生成された音像が動き回り、無限の変化を繰り返すため二度と同じ瞬間は訪れません。夜明けから日没へと変化する水平線の移ろい、その彼方への案内人としての「LF-ZC」と10体のスカルプチャー、そして「Abstract Music」が三位一体となり、唯一無二のパーソナルな時間と没入体験を創出します。
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- 主催
Lexus International
日時 : 2023年5月12日
会場:東京都庭園美術館
- Concept, Electronics
Keiichiro Shibuya
- Vocal
Alte4
- Android Programming
Shintaro Imai
- Sound Engineer
Yuki Suzuki
- Stage & Technical Manager
So Ozaki
- Production
Natsumi Matsumoto
5月12・13日に「PRADA MODE 東京」が目黒・庭園美術館にて開催。建築家・妹島和世がキュレーションした文化プログラムに渋谷慶一郎が参加。12日は日本庭園でのサウンドインスタレーションと、Prophet-5によるパフォーマンスを披露。庭園にちりばめられた24本のスピーカーからは、サウンドファイルがピッチやポジションなどさまざまなパラメーターをランダマイズした上で再生されるようにプログラムされており、今ここでしか聞くことのできない一期一会の、サイトスペシフィックなサウンドスケープを展開。
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- Concept, Electronics
Keiichiro Shibuya
- Vocal
Alte4
- Android Programming
Shintaro Imai
- Sound Engineer
Yuki Suzuki
- Stage & Technical Manager
So Ozaki
- Production
Natsumi Matsumoto