渋谷慶一郎が3月にパリ美術館・グランパレでコンサート、国際的なコラボレーションによる新しいステージ

渋谷慶一郎が3月にパリ美術館・グランパレでコンサート、国際的なコラボレーションによる新しいステージ

3月14日(金)にフランス パリの大規模な美術館・グランパレ(Grand Palais)にて、渋谷慶一郎がコンサートを実施。
本公演は、3月19日(水)に閉幕を迎える塩田千春「魂がふるえる」展のクロージングイベントの一環として行われる。

 

開場時には渋谷による”二度と繰り返しがない、永遠に変化し続けるサウンドスケープ”を実現する渋谷のサウンドインスタレーション作品『Abstract Music』が会場全体に響き渡り、気鋭のアーティスト岸裕真が制作した無限に詩を生成するAIプログラムによってPoetry readingが音楽に重なりっていく。観客は空間を歩き回りながら、美術館という場所で音楽とAIによる新しい芸術体験ができる。

 

コンサート「MIRROR Ghost」は終末的なコンセプトを示すように、渋谷慶一郎によるアンドロイド・オペラに存在していた実物のアンドロイドや人間のオーケストラといった象徴性や記号性を取り除き、それら全てをアーティフィシャルな表現に置き換え、まるで”幽霊”のように出現させるような試みである。シンセティックなヴォーカルや人工のオーケストラはサラウンドスピーカーから再生され観客を包み込む。巧みにデザインされた照明効果と霧が交互に現れるスペクタルな雰囲気の中、プロジェクションを用いて空間に歌詞が浮遊することで、非物質的な要素のみが「幽霊」のように暗闇の中で浮かび上がる。「唯一の人間による演奏」となる渋谷の繊細なピアノは、世界の終わりに対峙する人間のメタファーとして存在する。

 

また、本プロジェクトは若手クリエイターの育成及び対象者の国際的な経験の促進を目的としており、アーティストのみならず舞台スタッフやプロデューサーを目指すクリエイターらが複数参加する。現地の会場、アーティストやスタッフらと共同し、国際的な実地経験及びネットワークの構築を促進する。

 

概要

日時:2025年3月14日 開場20:30/開演21:00

会場:グランパレ, フランス

 

CREDIT

ピアノ、エレクトロニクス、作曲:渋谷慶一郎

照明、映像、ステージデザイン:MFO、Ruben Spini

音響デザイン:Unisson design、鈴木勇気

サウンドプログラミング:今井慎太郎

AIプログラミング:岸裕真

現地制作:Hyphen

制作:ATAK

共同制作:Grand Palais RMN

助成:文化芸術活動基盤強化基金(クリエイター等育成・文化施設高付加価値化支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会

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