非常にロンドンな日。
午後からテートモダンでやっと片山真理の展示を見れた。一部屋を丸々使った見事な展示で手前の具体を特集した部屋と比べても遜色ない仕上がりだった。本当におめでとうと言いたい。特に彼女が自作する写真の額縁は大きな意味を持っていると思うが、ここで見ると作品と分かち難いものだということがよくわかる。テートで常設展に入るという偉業は日本でももっと知られていいと思うが、日本のオーディエンスの意識は未だに半ば鎖国化していて、国外で起きていることに対する興味は驚異的に薄い。どれだけのアーティストやミュージシャンが「海外進出」に失敗していて、もしくは日本用のプロモーションに終始しているかをチョロく騙されていないで知るべきだろう。同時に展示されていたピカソの展示も面白かった。見終わった後、テートに来ると必ず買うジェニーフォルッツァーのTシャツを買ってABBAアリーナへ移動してウェインマグレガーとマネジャーのレベッカと合流。ABBAのアバターコンサート”ABBA Voyage”の振り付けは全てウェインがやっていて、前から見に行こうと言われたが実現した感じ。開演1時間前に待ち合わせてABBAアリーナのVIPラウンジで2027年の新作についてみっちりとミーティング。僕もそうだが、ウェインも作品の内容とそれをどう展開、発展させるかがシームレスに繋がっているので話は毎回転がるようにスムーズに進む。”ABBA Voyage”はいわゆるテクノロジーを使ったエンターテイメントショーではレベチのアバターコンサートでそのクオリティに度肝を抜かれた。そして、この丸で生きているかのように見えるABBAの動きの全てはウェインが振り付けて1コマ、1フレームごとにチェックしているという。何がライブか、何がリアルか、人間とテクノロジーとはといったアンドロイドオペラに通じるヒントがたくさんあった。終わった後、ウェインの家に宿泊。見事に美しい家で、ここでも色々話す。本棚のアートブックには被る本がいくつも。僕がデレク・ジャーマンのBLUEのイントロダクションの言葉につけた曲をオーケストレーションしていると言ったら、デレクのコラージュのアートを持っていて見せてくれた。