2019 03 13

アンドロイド・オペラ『Scary Beauty』
初のヨーロッパ公演開催決定

 

渋谷慶一郎によるアンドロイド・オペラ『Scary Beauty』が、2019年3月13日(水)、ドイツ・デュッセルドルフのロベルト・シューマン・ホールにて開催されることが発表された。本公演は、ドイツ・デュッセルドルフに拠点を置き、パフォーミングアーツに力を入れるtanzhaus nrw主催のフェスティバル“Hi, Robot! Mensch Maschine Festival”のフェスティバル・オープニング公演として上演され、現地では大きな注目が集まっている。また本フェスティバルではRhizomatiks Research x ELEVENPLAY x Kyle McDonaldによるパフォーマンス作品『DISCRETE FIGURES 2019』の公演も決定している。

 

アンドロイド・オペラ『Scary Beauty』は、AI(人工知能)を搭載したアンドロイド・オルタが人間のオーケストラを自ら指揮し、自ら歌う世界初のアンドロイドによるオペラ作品。コンセプト、作曲、ピアノを渋谷慶一郎が担当し石黒浩(大阪大学教授)、池上高志氏(東京大学教授)がアンドロイド開発メンバーとして参加する他、照明にはダムタイプで知られる藤本隆之、アンドロイドのシステム制御にはことぶき光が参加するなど各界の濃厚なスペシャリストが結集している。

 

2018年7月23日東京・科学未来館での世界初演では、今回登場するオルタ3の前身であるオルタ2が指揮・ヴォーカルを担当。アンドロイドが指揮して歌う、世界初の衝撃的な公演は、タイトル通りの不気味な美しさで、国内外で大きな話題となった。今回のドイツ・デュッセルドルフ公演では、先月2月28日新国立劇場にて発表されたオルタ3が指揮・ヴォーカルを担当。オルタ3にとっても海外初公演となる。オルタ3は前身のオルタ2に比べ、両目のカメラ、口からの発声機能、指先のより細やかな動作機能などを搭載。またより強化された出力によって、迫力のあるダイナミックな動きを獲得、
力や恐怖というファクターが加わったことにより本公演の不気味な美しさをより際立てることになるだろう。

 

本公演後、オルタ3はNRW-Forumによる展覧会“Körperwende”に参加、3月15日から5月5日まで、NRW Forumにて展示される。オペラ、パフォーミングアーツの世界的な中心地であるドイツで世界初のアンドロイドが歌い、指揮する「奇妙な」オペラがどのように迎えられるか興味は尽きない。
(Photo by Kenshu Shintsubo)

 

【開催概要】
アンドロイド・オペラ Scary Beauty ドイツ・デュッセルドルフ公演

 

日時:2019年3月13日(水) 20:00開演(現地時間)
会場:ロベルト・シューマン・ホール(ドイツ・デュッセルドルフ)
(住所:Ehrenhof 4 – 5 40479 Düsseldorf)

 

チケット: https://shop.derticketservice.de/robert-schumann-saal/details/?evId=1957719&referer_info=&tId=&cHash=9df13fceb0f6b0d5f7ae104af1c91240

 

公演公式HP: https://www.kunstpalast.de/calendar/258/2358-Scary-Beauty
フェスティバル公式HP:http://hi-robot.de
展覧会公式HP: https://www.nrw-forum.de/ausstellungen/koerperwende
Scary Beauty公式HP: http://scarybeauty.com/index.html

 

出演:
コンセプト、ディレクション、作曲、ピアノ:渋谷慶一郎
ヴォーカル、指揮:オルタ3 (Powered by mixi, Inc.)
オーケストラ:Japanische Philharmoniker Düsseldorf を中心とした特別構成
http://nihon-club-orchestra.de/index.php/home.html

 

制作:
「オルタ」シリーズ共同研究 :石黒浩、小川浩平、池上高志、土井樹
オルタ3ソフトウェア設計・開発:升森敦士、丸山典宏、株式会社オルタナディヴ・
マシン
オルタ3シュミレーター開発:株式会社ミクシィ
オルタ3パフォーマンス制御・開発:神田川雙陽(劇団粋雅堂)
システムアーキテクト・エレクトロニクス:ことぶき光
照明:藤本隆行 (Kinsei R&D)
音響:金森祥之、工藤優(有限会社 オアシス)
映像:吉田佳弘
テクニカルアシスタント:ジョンスミス
サポートプログラミング:百々政幸、山口慎一
舞台監督:尾崎聡
ミュージックテクニカルアドバイザー:板倉康明、川島素晴
スコア作成:金田望、鈴木理
ボーカロイドサポート:ジュスティーヌ・エマール
広報:高見直樹(株式会社ワーナーミュージック・ジャパン)
制作:大木奈緒美、神田圭美、吉川佳菜
プロデューサー:阿部一直、小川滋
エグゼクティヴプロデューサー:増井健仁(株式会社ワーナーミュージック・ジャパ
ン)
プロデュース:株式会社ワーナーミュージック・ジャパン/アタック・トーキョー株式
会社
主催:tanzhaus nrw