Secret Trap @Silencio, Paris

2018

 

PLACE/DATE:
Silencio(シレンシオ)142 Rue Montmartre, 75002 Paris
2018年3月14日(水)20時30分(現地時間)
※完全招待制

 

SUMMARY:
渋谷慶一郎が今月パリでソロ・ライブを行った。場所はデヴィット・リンチがプロデュースし、コンセプトから内装まで全てにその世界観が反映された「Silencio(シレンシオ)」というクラブ。パリでは知る人ぞ知る有名クラブで、薄暗い地下を抜けるとステージには赤いカーテンが施されるなど「ブルーベルベット」などに頻出するリンチ的な世界観が全面的に展開されている。

 

パリ・シャトレ座でのTHE ENDの3日間連続公演やパリ・オペラ座でのバレエダンサーとの共演など、パリでは大型の劇場をメインに活動してきた渋谷の初の本格的なクラブでのライブパフォーマンスとあって注目も高く、完全招待制で行われた。

 

共演には先日の横浜ダンスコレクションで発表され大きな話題となった「Parade for the End of the World」同様、在パリのヴィジュアルアーティスト、ジュスティーヌ・エマールが映像で参加、渋谷と全く新しいコラボレーションだ。また、オープニングアクトには世界的に活躍する在仏のメディアアートユニット・nonotakのタカミナカモトがDJで参加。

 

ライブはオールスタンディングで行われ、「近作や未発表の新作をピアノとコンピュータによって解体、断片化してリズムマシンのビートを軸に再構築したい。これは単なるショーケースではなく自分自身によるセルフ・ダブミックスのようなものになるだろう」とコメントしていることからピアノとコンピュータ、ドラムマシンによるビートを前面に出したダンサブルな内容になることが予想され、コンサート・タイトル「secret trap(秘密の罠)」は渋谷が近年傾倒しているTrapスタイルによるライブパフォーマンスを示唆している。

 

CREDIT:
Piano,Keybords,Computer : Keiichiro Shibuya
Visual : Justine Emard
DJ and Beats : Takami Nakamoto (nonotak)

 

COMMENTS:
Silencioでソロのショーをできることを嬉しく思う。
最近作や未発表の新作をピアノとコンピュータによって解体、断片化してリズムマシンのビートを軸に再構築したい。これは単なるショーケースではなく自分自身によるセルフ・ダブミックスのようなライブショーになるだろう。
そして、ビジュアルアーティストのJustine EmardとnonotakのTakami Nakamotoをゲストに招くことも非常に嬉しく思う。あり得たかもしれない過去のような未来の夜を彼らと作りたい。

 

渋谷慶一郎