ATAK016 MUSICA SIMULACRA Yasunao Tone

Producer: Yasunao Tone
Artistic Director: Yasunao Tone
Computer Programming: Ichiro Fujinaga
Executive Producer: Keiichiro Shibuya (ATAK)
Technical Director: evala (ATAK, port)
Adobe Director Project Modernization: CStream
Authoring: EPSILON, Inc
Design: Ryoji Tanaka (ATAK, Semitransparent Design)
Photography: Kenshu Shintsubo
Printing Directior: Daisuke Kitagawa (Kraan inc.)
Translation: David d’Heilly
Production Management: Sayaka Umezawa (ATAK)
Production Management Assistant: Mayu Nemoto (ATAK)


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このボックスには以下の4つのコンテンツが入っています。

1. MUSICA SIMULACRA CD-ROM (1996–2010)
万葉集4516首全てを音響化したCD-ROM作品。収録時間2000時間以上。
Mac, Windowsいずれのコンピュータでも聴くことができます。

2. MUSICA SIMULACRA CD
2000時間を超えるMUSICA SIMULACRA CD-ROMから12トラック63分のオーディオCDバージョンを渋谷慶一郎が編集、作成。通常のCDプレイヤーおよびコンピュータで聴くことが出来ます。

3. MUSICA SIMULACRA TEXT
刀根康尚による日本語1万字以上、全48ページに及ぶ詳細な本作品の解説ブックレット。日英表記。

4. 500 COPIES OF LIMITED EDITION WITH AUTOGRAPH
世界限定500部の本作品に刀根康尚直筆のリミテッドサインを同封。
本人所有の古本にマジックで書かれています。

MUSICA SIMULACRAについて  渋谷慶一郎

本作品は1996年から2010年まで14年の歳月をかけて制作された刀根康尚のライフワーク、集大成であり、その作品の怪物的巨大さ故に長いあいだ伝説化されていた。
文字から音響への変換プロセスとレディメイド、ハイデガー以降の現象学の影響や応用といった作品の背後にあるバックグランドは全て不可視なプロセスとして作品に収斂され、それゆえに本作品はコンセプチャルアートとテクノロジーアート、サウンドアートが交差した地点から生まれた言わば事故のような怪物/記念碑的作品と言うことが出来る。
1972年の渡米から一貫してニューヨークで活動し、1996年からこの作品の制作に取り組んできた刀根康尚は現在74歳、現役世界最年長のサウンドアーティストである。しかしそのアクチュアリティ、コンセプトから実作品に隅々に至る先端性は他の追随を許さない。
事実、オウテカ、DJスプーキー、SND、ヘッカーといったエレクトロニックミュージックの最先鋭がリスペクトを表明し、コラボレーションを熱望していることからもそれは明らかである。
本作品がATAKからリリースされる経緯は2009年に行われたATAK NIGHT4のワールドツアーに刀根が参加したことに端を発している。
正に完成を目前に控えた本作品のリリースに思いを巡らせていた刀根からリリースの打診をツアー終了後に受けたときのことは今でもよく覚えている。
その場で快諾し即座にプロジェクトはATAKチームが一丸となり発進した。
そして2010年ついに完成に至った。
繰り返すがこの作品は事故であり記念碑である。世界限定500部で発売された、所有できるコンセプチャル/サウンドアート、つまりデジタル・マルチプルである。