2005 01 21

01 21

16時に悠治さんとタワーレコード渋谷店5F othersコーナーで待ち合わせ(そいえば茂木さんが日記でothersでいたいって書いてたな)。

一緒にCDを見たり、最近悠治さんがはまっているダブ、レゲエのオススメを聞いたりして1時間くらい過ごす。アルヴィン・ルシエのオシレーターは医療用の非常に精度が高いものらしい、とかアフリカの伝統音楽をイイ感じで発展させているグループはないのか話しながら。やはりアフリカが気になる。リズムということで言えばブラジルも。ボサは今は興味ないなー。

タワーでは結局二人とも何も買わず、近くのドトールでお茶しながらさらに雑談。ATAK000を渡す。もしかしたら今年、一緒にやることがあるかもしれないんだけどそれは多分東京以外になると思う。悠治さんとも随分長い付き合いだけどやはり面白いな。そもそも僕が音楽の仕事していること自体、彼の存在は結構大きい。

僕は中学くらいのときに父親が癌でいつ死んでもおかしくないとか言われたので(実際高校出てすぐ死にましたが)慌てて将来の仕事を決めようとした時期があって、そのときに色んなものを見て回ったんですね。食えて一生出来る仕事は何かなと思って。

で、父親は大学の先生だったから学者もいいなとか思って色々調べたらこんなことはすぐに出来て飽きてしまうだろうと思って(笑)却下、文化人類学だったら色んなとこに行けるからどーだろう、とかヒモもいいなとか色々迷ってる時に当時、悠治さんと三宅榛名さんがサントリーホールの小ホールでやってた「夜の時間」というのに行ったんですね。で、これは非常に面白いと思って、何というか自由みたいなものを感じた。こんなに方法たくさんあるなら一生飽きないだろう、とも思って音楽を仕事にするというのはいいかなと思ったんですね。どうも色々な職業を見てる内に食べていけるかどうかということよりも飽きないかどうかということの比重が大きくなっていて、というのも自分1人食べていくことくらいは出来るという自信があったのと僕は非常に飽きっぽいので(これは自分でも異常だと思うことがあるんだけど飽きたことと興味がないことにはまったく頭が働かない。最近分かったんだけど地図を渡されてそんなに興味の無い場所だったり用事だったりするとほぼ100%、ココです→っていう矢印を見つけられない・笑)すぐに出来てしまうことには興味が湧かないんですね。これはよく言ってることなんだけど出来ないことがバーッと広がってる状態のほうが、つまり新人のような状況のほうが好きで、だとすると音楽というのはかなりいいなと。思ったわけです。色々やり方があるから。で、まー色々あって今に至ってるということで、多分音の趣味とかスタイルとか全然違うけど接点持ち続けて時々一緒にやったり出来るのは、やりようは色々ある、というところが共通してるからだと思うんですね。だからそのうちまた何か出来たらいいなと思ってます。ちなみに僕と悠治さんがやったATAK002は今でもロングランで売れ続けていて、これはあの硬質な内容から考えると信じられないし嬉しい_です。